次の日の放課後。
僕は、裕太を待っていた。
裕太とは別のクラス。
智樹
智樹
裕太と同じクラスの人は皆、
すでに帰っていた。
裕太だけが来ていないのだ。
裕太
裕太が向こうから手を振りながら走ってきた。
智樹
裕太は傷だらけだった。
治療はしてあるようだ。
智樹
裕太
智樹
裕太
教えてくれないことに
少し怒りをおぼえた。
だが、聞いてほしくないこともある。
親とでも喧嘩したのだろう。
聞かないでおこう。
智樹
裕太
二人で帰ろうとしたとき
向こうに、根田さんとその彼氏が二人で帰っているところを見かけた。
裕太
でも、泣くことは無かった。
智樹
わからないが
一日立って、落ち着いたのだろう。
彼氏のほうがこちらをチラリと見ると、
二人でこちらに向かってきた。
裕太
紫音
賢人
智樹
賢人
賢人
賢人
賢人
近くで見ると、米原さんも整った顔だ。
お似合いだ。
僕の入る隙なんて···。
智樹
裕太
賢人
賢人
智樹
智樹
智樹
裕太
智樹
賢人
賢人
賢人
賢人
紫音
根田さんの声は、
見た目通りとても綺麗だった。
智樹
裕太
智樹
裕太
裕太
裕太
裕太
智樹
智樹
智樹
智樹
裕太
そのあと、お互い一言も発さずに
家に帰った。
俺は部屋に入り
ただ泣いた。
僕のせいで
裕太に心配かけて
迷惑かけて
怪我させて。
僕が根田さんを好きなったのが悪いんだよな。
どうしたら諦められる。
告白すれば
気が済むだろうか。
明日、告白してみよう。
諦めよう。
僕の恋、終わらせよう。
続きます。
次が最終話です。
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