それは、なんともない日
冬羽と出会って、半年も経たなかった頃
南條 朔(ナンジョウ サク)
いつもは3人屋上で飯を食っていたんだが
屋上に行ったら誰一人居ない。
同じクラスのやつに聞いてみたら
冬羽と慧。一緒にどこかへ行っていた、と聞いた
心当たりはひとつ
あいつは俺と違ってバイだ。
冬羽は可愛い顔をしているから……
とある空き教室から音がした
『ダメですよ……?』
「いーじゃん、」
『朔先輩にバレちゃいます、笑』
……俺の話?
「何、他の男のこと考えてんの?」
「俺悲しいなぁ……?」
『え、ごめんなさい……!!』
『先輩が1番です……!!』
「名前で呼んでよ」
『け、慧……先輩』
……後悔するのは分かってる
でも、好奇心でドアの窓から中を見てしまった
……
「キスくらいで顔赤めんなよ、笑」
『だってぇ……』
……1番最初に湧いた感情は
怒りでも悲しみでもない
南條 朔(ナンジョウ サク)
気持ち悪さだった
分かってる、あいつらは悪くない
けど、おそらく俺は
ゲイだったのだろう。
まだ不特定だが、 少なくとも冬羽に好意を寄せていた。
背景、見つかりませんでした……泣
南條 朔(ナンジョウ サク)
気がついたら俺は
トイレへ駆け寄ってこの感情を吐き出した
この時からだ。
慧に対して、比べるようになったのは
よく考えずともわかる
慧は俺と違う
南河 慧(ミナミカワ ケイ)
モブ(使い回し)
人気者だし
モブ(使い回し)
モブ(使い回し)
南河 慧(ミナミカワ ケイ)
運動神経いいし
モブ(使い回し)
南河 慧(ミナミカワ ケイ)
女子からもよく告白されていた
別に険悪になったわけじゃない
慧と冬羽に対する気持ちが変化した。
あれから、いい意味でも悪い意味でも
俺は慧と冬羽の友達へなった
高校卒業と同時にそれぞれ仕事へ着いた
ただ、一つだけ
慧は俺をずっと見下していた
俺も慧に対して嫉妬していた
それは、大人になった今も変わらない
……今度は、
南條 朔(ナンジョウ サク)
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コメント
2件

取られちゃつかもって言う気持ちがあるのね…慧くんに対しての嫉妬とか…