うん こりゃ参ったね
迷っちゃったよ
で始まっていいのかな? 雲行きがとっても怪しい。
僕の名前はsn。 ただ今絶賛駅で迷子中!
え?駅の構図ぐらい覚えとけって? 知るか。忘れっぽい性格なんだよ。
でも、僕の友達には記憶喪失の奴が いるから、そいつよりかはマシ でしょ?
とりあえず…………叫んどくか(?)
sn
pn
sn
え………驚き過ぎて声がでない
そこには、絶賛記憶喪失であり、 迷子らしい元友人のpnさんがいた
pn
一緒に迷子になりませんか?
こちとら驚き過ぎて現実を受け止め られないのに、相手は ズカズカとこちらに向かってきた
sn
pn
pn
俺はpnです!
sn
あぁ、『はじめまして』なんだ。
本当のpnさんは、もういなくなっちゃったんだ。
sn
pnさんも迷子なんですか?
pn
やば、大丈夫だろうか?
pn
………びっくりした。 どうやら『あの日』より記憶が 薄れているらしい
嬉しいような、悲しいような、
sn
pnさんこそ。お一人ですか?
pn
だったんだけど、rdが
どっか行っちゃって………
sn
pn
面白いね!
昔はもっと面白い話してたよ
pn
sn
pn
sn
迷子の方と
pn
あーあ、sn君ともっと
昔から出会ってたら
なぁ!
sn
pn
sn
pn
sn
pn
sn
pn
知ってるよ。 ちょっと特殊のね。
sn
そうなんですか??
pn
で、なんか、会ったことがあるような、
sn
いやいやいや。
はじめましてですよ。
こんな人。
pn
pn
sn
突然、頭をおさえこむ。 やっぱり、駄目か。
sn
なにも思い出さないでください。
深呼吸して。
pn
暫くして状態が落ち着いてきた
pn
sn君。
sn
pn
sn
pnさんに背を向ける
けど、
pn
パシッ と手を掴んできた
pn
rd
いた!pnちゃん!
sn
もう少しpnさんの体温を感じていたいけど、その手を振り払う
rd
pnちゃん。
pn
また、またいつか!
pn
sn
僕は後ろを振り向かずに早足で 歩いた
目から溢れ出てくる涙も 拭わずに
sn
pnさん………!
会いたい、あいたいよ……!
本物のpnさんに……ッ……!
暫く僕は一人、咽び泣いた
暫くして、rdと電車に乗り込んだ
真夜中だからか、この車両には俺等しかいなかった
pn
rd
迷子になったこと、何も言わないの?
pn
rd
rd
いけない人にも会ったし
pn
pn
rd
pn
knさんの時も、sn君の時も何か必死で隠してた
pn
rd
pn
何をそんなに隠したいんだよ!
pn
いつからか、本当の俺
じゃなくなってる
pn
記憶の中に隠されてるんだ
rd
思い出すのをやめろっての!
rd
rd
pn
皆って………
pn
怒ってんの?
pn
rd
でも、どれも、これも、
全部全部!無駄になるんだよ!
pn
rd
駄目なんだよ……
今度は振り絞る声で 俺に懇願してきた
rd
皆苦しいんだよ。
pn
俺は乱暴に椅子から立ち上がった
rd
pn
rd
何言ってんだよ!?
ちょうど電車が留まり、ドアが開く
pn
もう帰って
rd
pn
俺一人で探したい
rd
何か言いたい顔だったが、 諦めたようにため息をついた
rd
pn
rd
迎えに行く。
pn
pnが行ったあと俺は 一人で電車に取り残されていた
rd
つらいなぁ、
rd
辛いなぁ………
手で顔を呷る
おじさんみたいだと思われそうだが この車両は俺しかいない
改めて、あの日のことを思い出して みよう
sn
sn
sn
sn
思い出してみよう
sn
次回:事件と解散の日