んー…
これはいるかな
これも絶対必要。
だけどなぁ…これ…
私別にこれ私の生活に必要じゃないから
誰かにあーげよ。
白くて、窓から見える空が綺麗な場所で。
誰かが隣に居てくれるの。
口に着けたマスクは管に繋がってて
呼吸がしやすいけど
結局死ぬから意味ないのにな
意識が遠のいていく。
隣の人が泣きながらずっと
『死なないで…!』って
ずっと叫んでる
泣かないで。
私があげた『命』でしょ?
貴方が死んだら意味ないじゃん
貴方には生きて欲しい。
だって貴方は私の『妹』なんだから
その『命』で生き抜いて
おばあちゃんになって、私に会いに来てよ。
先に逝っちゃうけど、
さくが…生きてるならそれでいいから
ずっと、忘れないから。
大好きだよ。
ピーと、病室に鳴り響く。
姉は、妹の為に心臓を提供した。
そんな優しい姉のお話。