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今、僕はどこにもいない

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今、僕はどこにもいない

1 - 今、僕はどこにもいない

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2020年04月17日

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最近、僕は異変に気がついた

その異変に気がついたのは、僕だけだと思う

しかし、なぜ僕は今頃気がついたのか

普通、もっと早く気がつくはずのことだった

目を開けると、人が居なくなっていた

しかし、電気はつくし水も出る

テレビには人は映っていないがテロップが流れる

いつもなら満員なこの時間の電車にも人が乗っていない

それどころか、運転手もいないのに電車や車が動いている

人がいるかのように、平和な町

試しにタクシーを止めてみた

タクシーは、母が勤めいていた会社のものだった

母が死んでから、7年

タクシーには乗っていなかった

乗り込むと人はいないのに、声が聞こえる

聞き覚えのある優しい声

気づけば涙がこぼれ落ちていた

空には虹がかかっていた

母が死んだ日と同じ感覚がした

涙を拭うと運転手はエンジンを掛けていた

すると、運転手は何も言わず 発車させた

僕は安心していた

今、僕はどこにもいない

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