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月星
夢斗
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
耳の聞こえない 転校生、むとが やってきて
だいぶ経った ある日の放課後
あたし たちは もう(認めたくないけど…) 随分と 意思疎通が出来る様に なっていた
筆談の 数が 少なくなってきていて、
むと ッて 凄いな、と 思わずにはいられなかった
月星
あたしが むとと 話していると
急に 隣から 笑い混じりの 声がしたので
振り返ると、
月星
月星
楓華
あたしの 今の処 1番の 友達
雪面 楓華(ユキメフウカ)が 立っていた
こいつは いつも へらへらと していて
若干 腹立つ 言葉も 沢山 言ってくる
まぁ正直 あたしは 楓華 が あまり得意では無い
でもさ、
「不良」として、 こういう友達 とも 仲良くしとかないと
「強く見せることが出来ない」じゃん?
月星
楓華
楓華
楓華
夢斗
月星
楓華が にやにや とした笑を 浮かべながら そう言う
そして 彼女は むとに 向き合って、
楓華
夢斗
月星
楓華
楓華
楓華
夢斗
楓華
月星
夢斗
夢斗
月星
月星
月星
楓華
むとの スケッチブックに 書かれた言葉を見て
あたしと 楓華は それぞれの反応で 頷く
楓華
月星
楓華
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
月星
楓華
あたしは むとの 笑顔に 少しだけ、少しだけ どきとして
楓華を 引っ張って 教室を出た
月星
月星
月星
月星
楓華
楓華
楓華
月星
楓華
月星
月星
楓華
楓華
そんな 荒々しい 言い争いをし
楓華 が ごほんと 態とらしい 咳を した
楓華
楓華
月星
楓華 の言葉 が 一瞬 理解出来ず
数秒間 固まる
月星
楓華
楓華
楓華
月星
月星
楓華
楓華
月星
楓華
楓華
目の前が 真っ赤に 染まる
楓華
楓華
楓華
楓華
楓華
楓華
楓華
月星
楓華
月星
あたしは
いつの間にか 拳を 握っていた
月星
全てが
全てが、スローモーションに 見えた
あたしの 拳が、 真っ直ぐ 楓華 に飛んでいく
楓華の 顔に 拳が めり込む
楓華
楓華は 声にならない 声をあげて
校舎の壁 目掛けて 後ろ向きに吹っ飛んだ
月星
まだ、 あたしの拳が 震えてる
ふと、視線を感じた
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
むとが、そこにいた
長い 儚い まつ毛を 伏せて、
月星
夢斗
むとは
左手の 手のひらに 目掛けて
右手を上から さすように してTの 逆 のような 形を 作った
月星
夢斗
夢斗
月星
むとが 口を開いた
初めて、 喋った
か細く、 掠れた 声だった
……初めてむとの声を聞き、その言葉が、
月星
あたしの 繰り返す言葉 なんか 知らない ように
むとは 校舎裏を去っていった