離れて、ぶつかって、　くっついて

数年前

おれは男だ これに間違いはないし 違和感を感じたこともない ただ俺は周りと 噛み合わないことが多い

ちょっとしたすれ違い こんなのがすごく多い 基本的に自分が悪いんだが でも曲げたくないものだってある 俺は俺の好きなものが好きで 嫌いなものが嫌い

そう俺の好きなものは アクセサリーとか、 小物系 基本的に女性が使うもの だか そんなの関係ない 俺はこれが好き 髪も長くないけど ヘアピンとかヘアゴムとかも 集めたりする 逆にサッカーとか 服とか汚れるのが嫌い みんなには綺麗好きで通ってる アクセサリーとかが好きなのは秘密

まただ… 噛み合わない きっと 何で分かってもらえないんだろって こっちが思うように 相手も 何でこんなことしてるんだろって 思って…るんだろうな…

それからというもの 俺は俺の好きなものを 好きじゃなくなってしまった 俺が好きだと思うものは みんなと… 周りの歯車と噛み合わないらしい

嘘が嘘を作って 俺は俺じゃなくなってしまった

繕わないと… みんなと同じ形で同じように 動かないと 俺がとかどうでもいい 今はみんなと合わせないと

何だ？、あのひと？ 急に話しかけてきて…、

数日後

やっと昼休み 何だかんだこの時間が 一番好きかも… 弁当早く食べて ちょっと寝よっかな

びっくりした読んでたの俺 だったんだ

カチッ

俺は今まででこんなに 人と噛み合ったことはなかった 誰も否定しない 温かい人たち この時俺は見つけた 歯車が噛み合う 俺の居場所

現在

噛み合わない歯車end 次回奇数のお友達 (主役　冬野雪)