小さい頃から無理矢理教えられてきた。
『居らない奴だから。』
そんなくだらない理由をつけられて
社会について、体について、その他諸々
嫌なくらいに教わった。
勿論、体のことだから性行為も教わる。
そのせいで性行為に興味を持ち始めてしまった。
まだ幼いのに、まだ若いのに。
社会の裏を全部叩き込まれた。
親の言葉に息を飲んだ。
『 ほすと 』
聞きなれない言葉だか何となく知っている。
性行為に興味を持ち始めた俺にとっては好都合でしか無かった。
もしかしたらまた新たに知れるものがあるのではないかと。
…そう思ってたのに
親の気分が変わった。
🌸
🌸
まさかの男同士の人形として体を売るなんて。
まったく想像できなかった。
知ることは山ほどある。
だけど
なんだか、変な感じがした。
' 初仕事 'という言い訳を添えて そんな気持ちを抑えながら
今日も今日とて男の下で声を出す。
毎日、知らない誰かと体を重ねた。
何故だろう、
重ね合う度に俺は何かを失っていってる気がした。
性行為を知るのは楽しいと思った。
だけど、正直、実際に体を重ねるのは気持ち悪かった。
そう思い始めて数日後、俺と同い年くらいの客が来た。
『 蘇枋隼飛 』
其奴は他の客と違う感じがした。
🌸
🌸
それ以外にも、興味本位で様々な質問をした。
自分でも積極的過ぎると思うくらいに。
🫖
🌸
🫖
🫖
🫖
🌸
🌸
🫖
此奴はそう言って下を向きながら微笑んだ。
それが何故なのかは、今の俺には分からなかった。
🫖
🫖
俺は静かに頷き、ベットへと移る。
俺は胸の中でなんだか裏切られた気持ちになっていた。
理由は分からない。
心の中ではそう思いながらも
此奴に抱いてもらえるのは期待でしかなかった。
他の奴とは違って、優しくて、気持ちよくて。
自ら求めたくなる人だった。
その後も、何回か会って
体を重ねたり、
しない日は面白い話をしてもらった。
どれも聞いた事のない不思議な話で
すごく不思議な感じがした。
たまにはこういうのもいいなって思った。
…蘇枋の事は、人としての『 好き。 』
その筈なのに、
最近、それに対してのモヤモヤが増えるようになった。
🌸
🌸
此処最近は話すだけで重ね合わなくなった。
他の客は抱いていく。
抱かないのは此奴だけ。
🫖
何だよそれ
じゃあなんで来るんだよ。
蘇枋になら傷つけられてもいいと思ってるのに。
そんな事を思うなら、他の客を近ずけないようにして欲しいのに。
🌸
🌸
思っていたことがつい出てしまった。
でも
そう簡単には信じて貰えなかった。
🫖
🌸
🌸
🌸
俺の目を見てくれている。
少しは信じてくれたのだろうか。
そんな根拠のない期待を抱いてしまった。
そうして、蘇枋はこちらをじっと見ながらキスをした。
いつもとは違う、
濃くて、深くて、甘い。
それに釣られて俺は蘇枋に物欲しそうにくっつく。
🌸
🌸
🫖
🫖
そう聞いてハッキリとした。
恋愛として好きだなんて、俺相手に持つはずがないって。
だけど俺は恋愛として、蘇枋のことを好きになってしまった。
今は体の関係。
いつか、友達になれたら
いつか、好きになって貰えたらって思う。
そのために、ちゃんとアピールをしよう。
良い子でいよう。
蘇枋と会えるこの時間を、しっかりと噛み締めよう。
それだけで、俺は一日を過ごしていける。
仕事を辞めたら会えなくなる。
そう思うと辞めたいとも思わなくなる。
何時までも、俺は蘇枋のことを好きでいる。
だから
だからどうか。
体の関係でもいいから、まだ俺と一緒にいて欲しい。
『 体の関係でもいいから 』 完
今回は水ちゃんの1話完結物語のねぐさんバージョンです ‼️‼️‼️ 本家めちゃくちゃ良すぎて一目惚れ ‼️‼️ まじで天才だと思います 😸🫵 セリフとか違うところ大分あるけど許してね ‼️‼️
コメント
7件
書いてくれてありがとうぅ! すっごく最高だったぅ! もうね、本家よりも最高なんじゃないか、いや、最高だってくらいにぅ! つか、少しぐらいならね、所々変えても大丈夫なんでぅ! ちゃんと原型を留めていれば、問題はないぅ! 改めて、本当に、書いてくれてありがとうございましたぅ!
わ……めっっっっちゃ好き、! すおくんにだけっていう桜くんも可愛い🫶 ねぐちゃんでめっちゃ神作だから本家様はすごくいいんだろうな、!ねぐちゃんの作品もめっちゃ好きだけど、!本家様を見てきます(* ˊ꒳ˋ*)
まじ本家の方が100倍いいです ‼️‼️ 水ちゃんのストーリー見てみてね 🫵🫵