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あの日の君は

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あの日の君は

1 - あの日の君は

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2020年05月15日

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駿斗、莉央、そして私颯音はとても仲のいい、幼なじみだった

あの日、あんなことが起きなければ…

莉央

颯音ー!

颯音

どうしたの?

莉央

はぐらかさずにいうけどさぁ…

莉央

颯音って好きな人いるの(´◔_◔)?

颯音

えっΣ(゚д゚;)?!

私、颯音は昔から駿斗のことが好きだった。しかし、気持ちを伝えてしまうと「幼なじみ」という特別な関係が壊れてしまう。だから、ずっと隠し通してきたのだ。

颯音

い…いないよそんな人!

莉央

本当にー?

莉央

居そうな感じがしたんだけどなー

颯音

莉央こそどうしたの?そんなこといきなり聞いて…

莉央

えっΣ(゚д゚;)それはね…

2時間前…。

2時間前…

駿斗

莉央。

莉央

ん?どしたの

駿斗

お願いがあるんだけど

莉央

何(・・)??

駿斗

颯音に好きな人いるか、聞いてくれないか…?

莉央

いいけど…なんで?

駿斗

えっ?!それは…

駿斗

俺の友達の颯音のこと好きな人が教えてって言ってたから…

莉央

ふーん(´-ω-`)

莉央

('ω'◎)ワカッター聞いとくね

駿斗

あっ俺が教えてって言ってたこと絶対に颯音に言うなよ!

莉央

はーい

莉央

(ってことがあったって教えたら…私駿斗に殺される…)

莉央

んー…ただの出来心?

颯音

出来心…あっそう…

颯音

(本当にそうなのかな…?)

莉央

あっもう10時だ😅私寝るね(。 ・`ω・´) キラン☆おやすみZzz…(。pω-。).oO【夢】

颯音

(*˘ ˘*)おやすみなさいッ.。.:*ღ

次の日の朝…

莉央

オハヨー☀颯音!

颯音

おはよう莉央(・∀・)

颯音

あれ…駿斗は?

莉央

駿斗?うーん(・_・;)そういえば見てないなぁ

颯音

寝坊したのかな?ちょっと電話してみるね

颯音

通話終了

通話
01:00

颯音

やっぱり寝坊してた(´・ω・`)先行ってって

莉央

ふーんじゃあ行こ\( ˆˆ )/

颯音

駿斗遅いなぁ…どうしたんだろ

先生

はいみんな席つけー

みんな

はーい

先生

休みは…駿斗だけか

颯音

えっ駿斗休みなんですか?

先生

おう。駿斗は風邪で休みだぞ。あっそうだ谷川。お前連絡帳届けてくれ。

颯音

はい…。

ピーンポーン

颯音

あれ?誰も出ないな。おばさん出かけちゃったのかな?

ガチャ

駿斗

んー…。

颯音

うわぁ!駿斗!

駿斗

うわ。頭に響くなー。大声出すなよ。

颯音

あっごめん。風邪大丈夫?

駿斗

んーまあ熱は引いたね。

颯音

そう。良かった。これ、連絡帳。じゃあお大事に

駿斗

あっ…今日、電話していい?

颯音

えっ?!別にいいけど…

駿斗

わかったじゃあ電話するね(゚д゚)(。_。)

颯音

うん

駿斗

通話終了

通話
00:00

颯音

あっ来たっ

ガチャ

駿斗

も、もしもし

颯音

はい

駿斗

ごめん、いきなり電話かけて。

颯音

別にいいよ、そんなの(O´∀`K)b

駿斗

あのさ、

颯音

駿斗

俺、颯音のこと…

プルルルル

颯音

?!

駿斗

あっごめん、先輩からだ。切るね。じゃあまた

プッ

颯音

あーびっくりした、なんだったんだろう…

この日、颯音の人生が変わるようなことが起きるとは、誰も想像出来なかったのである…

颯音

ふう…部活終わった(*´ω`*)

颯音

疲れたなぁー早く帰ろー

横断歩道を渡っている

駿斗

颯音、危ない!

颯音

えっ?

ププーッ!

颯音

きゃあああああーっ!

バッ

颯音

え?

目の前を見ると、駿斗が私に覆い被さるように立っていた。

颯音

ん…?

颯音

あっ駿斗!!!

莉央

あっ颯音起きたぁー!!!

颯音

莉央…

お母さん

良かった、目が覚めたのね

お母さん

あなたは命に別状はないって

颯音

お母さん、駿斗は?!

お母さん

駿斗くんは…

駿斗は交通事故のとき、私と一緒にトラックに跳ねられた。私は、足と腕の骨を折っただけで済んだが、駿斗は打ちどころが悪く、病院に運ばれた後、死亡してしまったらしい。

颯音

嘘…嘘だ…

颯音

はやとぉ…

その後私は、3日くらいずっと泣いていた。

駿斗が死んで、もうすぐ1ヶ月が経つ。私も世界も変わらない。だが、何かがかけている。私はしばらく元気がなかった。

莉央

颯音、

颯音

颯音

莉央…

莉央

颯音、ちょっと話したいことがあるんだ

颯音

何?

莉央

着いてきて

颯音

どうしたの?

莉央

これ、駿斗から

颯音

駿斗?!

莉央

颯音、駿斗のこと好きだったんでしょ

颯音

うん…

莉央

読んであげな

駿斗

颯音、この前はいきなり電話してごめんな。

駿斗

俺な?別に本当は…お前と話したくてさ、

駿斗

口実を頑張って作ってたんだ。

駿斗

これは、俺が病院で母に書いてもらった最後の手紙です。

駿斗

颯音、先に死んでごめん。

駿斗

俺はお前が大好きだ。

颯音

っ………。

莉央

大丈夫?

颯音

うん、大丈夫

颯音

ねぇ莉央、私駿斗の分まで頑張って生きるよ

颯音

それでおばあちゃんになって、駿斗のいる天国に行くんだ!

莉央

…っうん

私は駿斗ではない人と結婚した。もちろん、大好きな駿斗のことは忘れない。今の暮らしももちろん好きだし、楽しい。でもやっぱり、駿斗と一緒が良かったなんて思ってしまう。

颯音

私が生きていれば、駿斗も幸せ。私は楽しんで生きなくちゃ!
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