私のボーイフレンドは幽霊です

あれから数日が経った時

幸子おばあちゃんの顔を見なくなったんだ

理由はわからない

でも確か、家に居るのは分かっていたらしい

回覧板は玄関前に置いてあったみたいだから

行方不明って訳じゃ無い

村の人は山田仙一の事も気になっていたけど

たまに話題に上がるだけで

深く考えることは無かった

そんな時に俺達家族は街の方に行く事になった

父と母が作っていた桃が本格的に商品として売る事になったから

それについて色々しに行く為に10日間だけ村を出て 街に行く事になったんだ

俺達は村を後にした

もう2度と見れない

平凡な村を

結論から言えば、商品については 成功

無事に帰ってきたんだけど

何かが

おかしかった

天神信仰教会よ

その時の様子を母さんから聞いたけど ご近所さんとか既に『洗脳済み』 みたいだったらしい

「目が笑ってなかった」

そう言ってたよ

タッタッタ（走る音）

ガラｯ（襖を開ける音）

天神信仰教会に 入ったんだ

ガシｯ（首根っこを掴んでいる）

カーンカーンカーン（鐘の音）

ガバｯ（離す）

お前はもう 人間じゃ無い

　あんなに怒った海斗は初めて見た

一瞬状況が理解出来なかった

俺の頭の中に海斗の最後の言葉が 残ったまんまだった

それから何日も

しつこく勧誘を受けた

その度に家族は

断り続けた

日に日に何回も勧誘を受けて 家族は疲れ切っていた

でもそれから何日か経って

思い出したくも無いけど

言うしかないか

起こったんだ

最悪の事が

俺達はその人だかりに行ったんだ

そこに

絶望の光景が待っていたんだ

人混みをすり抜けて

先頭に出ると

そこには

探していた

勇太

いや‥‥

血塗れの勇太が 居たんだ