殺人鬼との恋/桃赤
この街には
凶悪な殺人鬼が潜んでいる。
確実で完璧な犯行。
警察側も犯人の特徴を何一つ捉えられてないという。
最近のニュースはこればっかり。
そして、今日もまた四人の命が消えていった。
明日は俺の番なのかもしれないと、
そんなことを思うと背筋が凍る感覚に襲われた。
息を切らして俺に報告をくれる幼なじみ。
ここら辺、に、殺人鬼、がいる‥。
電話越しにパタパタと足音が聞こえてくる。
警察官って大変なんだな、、
怖い、な
いつになったら、、安心した生活が出来るんだろ、っ
洗剤切らしてる、
一人で行くの、怖い‥な、
出来るわけ、ない 忙しいもんね、
無事洗剤は確保。
無事に洗剤を買えたことに安心仕切っていると
後ろから誰かに抱きしめられた。
しっ‥と俺を黙らせるようにして
声一つ上げたらどうなるか分かるよね?
と、低い声で俺の耳に囁かれた。
俺は恐怖でいっぱいだった。
次は俺の番だったんだって。
気づくと、人気がない路地裏に連れてかれた。
はい、もう話してもいいよ
先程とは裏腹に可愛らしい声
建物から太陽が顔を出した時、
ハッキリと彼の顔が見えた。
一目惚れ
と、世間は言うのだろう。
そんな恐ろしい言葉も俺にとっては綺麗な言葉に聞こえた。
殺人鬼、そう記憶が蘇った。
俺、殺人鬼に恋‥しちゃったの、?
好き、
俺は彼を抱きしめた。
殺される、覚悟で。
正気、
苦笑いを浮かべた俺に対して、 彼は鼻で笑った。
あの時、なんで俺をすぐ殺さなかったんだろう
むすっとした態度で、俺の家の中をキョロキョロと見渡している
今、彼に好意を向けていることを 打ち明けたらどんな反応をしてくれるんだろ、
俺は、彼の袖を掴んだ。
ねくすと♡2000~
ぶくま一言
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ブクマ失礼します!
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