結衣
それじゃあ今日はみんなお母さんの似顔絵かくよー
愛香
はーい
凛
お母さんの似顔絵かぁ
祐くん怒らないと良いけど
祐くん怒らないと良いけど
愛香は紙とペンを持ち 凛の元へと来た すると小さい声で
愛香
わたしだけ、ママの事見ながらかけるね!
愛香
でもそれだと不公平だから
パパもかかないと!
パパもかかないと!
愛香
ママーなんか良い風景ないかな?
凛
そうねぇ
凛
そうだわ!ママとパパの
出会いの場所なんてどう?
出会いの場所なんてどう?
愛香
うん!それにするー!
凛は細かく愛香に伝えた 愛香はそれを聞いて一生懸命に書いた
愛香
できたー!
愛香
どう?ママ?
凛
すごいわ!愛香天才ね!
愛香
えへへ、そうでしょー
結衣
あら?愛香ちゃんすごいわね!
みんなの似顔絵かいたのね!
みんなの似顔絵かいたのね!
愛香
うん!パパにもみせたいな!
愛はいつでも突然に!? 〜いつも隣にいるからね!③終〜
保育園での絵を見た後…
愛香
ねぇねぇパパ?
祐
どうしたんだ?
愛香
わたしねさっきの絵の所に行ってみたいな
凛
わたしも行きたいわ!
祐
でも、時間…
愛香
連れてって!!
祐
わかった、わかった
凛
さすが愛香!
目的の公園に着いた あたりはあの時みたいに すでに暗くなっていた
愛香
ここー?
祐
そうだよ
凛
そうよー
愛香
あ!あのベンチに座っていたの?
祐
うん
愛香
座ろーパパ!
愛香はベンチの真ん中に座った
愛香
はやく!パパ!ここに座って!
祐
う、うん
凛
それじゃあ、私はここかしら?
愛香
うん!
祐
どうした?
愛香
なんでもないよ!
祐
そっか…
祐は下を向いた
愛香
泣いているの?パパ?
祐
ごめん、ママのこと思い出しちゃって
出会った時とは逆で 祐が涙を流した
もうひとつ異なることがあった
娘がいるではなく ベンチの上には外灯があった あたりは暗闇ではなく 灯されていた
愛香
ねぇ?パパ
祐
ん?どうした?
愛香
こっちみて!
祐は下げていた顔をあげ 愛香を見た
祐
!!!!
祐
うそだ…
祐
凛?
凛
あれ?祐くん見えるの?
愛香
パパもみえるのー?
祐
あぁ、見えるよ…
凛
久しぶり祐くん!
祐
なんで…
愛香
ずっと側にいてくれたんだよ!
愛香
ねぇママ!
凛
そうよ、愛香とは毎日お話していたものね
愛香
うん!
祐
そうだったんだ…
凛
祐くん頑張っているね!
凛
びっくりしちゃった
祐
あぁ、うん
凛
祐くんありがとう!
凛
あとね祐くん伝えたい事があってね
凛
わたし祐くんのこと大好きだよ!
凛
でも他に好きな人出来たら
忘れていいからね
忘れていいからね
凛
わたしはどんな事があっても隣にいるから
祐
うん、、、
祐
馬鹿だな凛は
祐
俺は凛しか好きにならないよ
祐
こちらこそありがとう!
久しぶりの再会 お互いの顔を見つめ その2人を見て嬉しそうな娘
しかし そんな時間は 長くは続かない
祐
あれ、凛が薄くなっていく
凛
あら、時間なのね…
凛
こんな時間くれただけでも感謝ね
祐
そんな、俺はまだ…
凛
祐くん
凛
わたしは何も出来ないけれど
愛香のことよろしくね
愛香のことよろしくね
祐
うん!
祐の前から凛は消える
祐
凛!また会えるといいな…
凛
見えなくなっちゃったのね
愛香
ママー!
愛香
わたしにはまだ見えてるよ!
凛
愛香聞こえるの?
愛香
うん!聞こえるー!
祐
そうなのか?
愛香
3人で会話できるね!
祐
そっか…
凛
あらあら
凛
わたしったら、まだ行ってはいけないのね
愛香
お家に戻って
愛香
色々おはなししよー!
凛
そうね!
祐
そうだな!
どこからみても 3人は愛に溢れている 家族に見えた