明日は晴れそうにないです…

中学一年生

俺とみことちゃんの関係はここで始まった。

俺は小学校の頃、5年生の時に、

みことちゃんの隣のクラスに転校してきた

5年生、6年生ではクラス替えがなかったから、

俺はあまり関わることがなかった

本当に接点なんてなかった

初めてあったのだって、6年生の時

合同体育でペアになった

当時は俺が転校して1年くらいは経つから、俺にも仲の良い人はいた

友達かは分かんない

とうにそういう感情も抱かず過ごしてるだけだった

でも、初めてみことちゃんと会って話した時に、他とは違う感情があった

初めて人を好きになった

可愛いって思った

一目惚れ…

だったのかな

話してて楽しかったし

声だって好きだった

接点を持つためにはどうすればいいか

やっぱりこういう「偶然」が重ならないと無理だよね…

だから当時の俺は「偶然」に期待した

しかし、時は待ってくれず

俺の人生の半分は勉強漬けになってしまった

決して自主的にやったわけではない

そこからは本当に「偶然」に期待するしかなかった

毎日疲れ切っていた

人と話す余裕なんてなかった

だって点数が下がると、母さんに叩かれるんだもん

今でもうっすら刻まれた辛い過去

傷跡として残ってしまったから、もう見たくもないけど

そうしているうちに、

友達との関係は切れてしまった

俺は1人になった

話す時間もなかったし

誘いとか全部断って

もちろん勉強のため

そうしているうちに、

友達だったものは俺から離れていった

今更また仲良くしようだなんて思わなかった

けど、今まで違うクラスだったみことちゃんに、

多分密かに偶然を願っていたんだと思う

今回ようやくクラスが一緒になって、

接点も増えた

母さんがいない今、みことちゃんのためにいくらでも勉強できる

俺を縛るものはないから

好きな時に好きなだけ

まあ俺はみことちゃんと仲良くできればいい

あくまで勉強できるってのはそのための手段

実際、昨日は勉強を教えることができたし

みことちゃんのためなら多分何だってできる

少なくとも死ぬことだって容易い

もう何も分かんないけど、みことちゃんが俺に依存してくれるのだって期待してる

決して自分から行動する勇気はないから

判断を誤ってみことちゃんを傷つけたくないから

みことちゃんとは仲の良いだけの関係でありたい

親友以上恋人未満的な？

少なくともそれ以上の関係は望まない

ただ…

みことちゃんが俺のことどう思っているのか

ただそれが知りたい

今度こそ失敗したくないから