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目を覚ました時計の針が 鳴り響くベッドで
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8月14日の午後12時過ぎ位を指す
やけに煩い蝉の声覚えていた
ほとけ
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ほとけ
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ほとけ
ほとけ
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道に抜けた時
ほとけ
周りの人は皆上を見上げ 口を開けていた
ほとけ
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ガゴッ…グシャッ…
落下してきた鉄柱が 君を貫いて突き刺さる
ほとけ
ほとけ
劈く悲鳴と風鈴の音が 木々の隙間で空廻り
ワザとらしい陽炎が 「夢じゃないぞ」って嗤ってる
ほとけ
眩む視界に君の横顔、
笑っているような気がした
何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る。
繰り返して何十年。
もうとっくに気が付いていたろ。
こんなよくある話
なら結末はきっと1つだけ。
繰り返した夏の日の向こう。
パッパーッ
ほとけ
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バッと押しのけ飛び込んだ、 瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と 軋む体に乱反射して
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ほとけ
文句ありげな陽炎に
ほとけ
ほとけ
「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によく在る夏の日のこと。
そんな何かがここで終わった。
目を覚ました8月14日
のベッドの上
少女はただ
ほとけ
と一人猫を抱きかかえてた
END