コメント
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んひゃぁぁぁぁ!!! え、え、最高か!? 自分勝手に過去編作った奴の続きをありがとうございますm(*_ _)mm(_ _)m めっちゃいいやん…こう、杙凪ちゃんの感情と、凛雫の感情が食い違ってる感じ…!!! 最高やぁ、 これに見合う続き頑張ってきやす!!
気付けば冷たい牢に入れられていた。
だけどすぐに分かった。
自分が国の奴に攫われたんだと。
そして、今から人体実験が始まると。
悔しかった。
悲しかった。
一緒にいたはずの友達は、隣にいなかった。
涙なんて流れなかった。 それ以上の絶望が、私の心を占めていたから。
コツ、コツと誰かの足音が響く。
あぁ、神様。
私をどうか、友達の元へ連れて行って下さい。
そう、僅かな希望をかけて祈った。
天翔 凛雫
天宮 杙凪
天宮 杙凪
目が覚めると、誰かが私を覗いていた。
その子は綺麗な白髪に、整った顔。 おとぎ話の様に何処かのお姫様かと思った。
その子によると私たちは、人体実験を共に受けたと。 そして、成功したのだと。
絶望した。
友達は死んでしまったのに!
私もそっちに行きたかったのに!
神様は残酷なんだ。
初めて知った。
おとぎ話の様に神様に祈ったからって救われない。
神様なんて、もう信じない。
そして、心を入れ替えよう。
この子__凛雫と一緒にここを逃げ出さなくちゃ。
凛雫と私で、この国を滅ぼすの。
そう、心に決めたのに。
次の日、凛雫はまた実験室まで連れて行かれてしまった。
ここに来てろくな事がない。
また、失うのかと不安になる。
そして、一緒に怒りを覚えた。
どうして言ってくれなかったのか。
あんなに昨日、楽しく喋ってくれたのに。
全部、全部嘘?
天宮 杙凪
神様はもう信じない。 けど、凛雫は信じてみる。
きっと無事に帰ってこれる。 そう、きっと__
天翔 凛雫
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天翔 凛雫
天宮 杙凪
天宮 杙凪
私は喜んでいたけれど、凛雫は喜んでいないみたい。
それもそうか。 だって自分の体をいじられたのだもの。
あーあ。
やっぱり、
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天翔 凛雫
随分あっさり承諾してくれた。
いや、承諾してくれたのかは分からない。 声に感情が籠っていなかったから。 凛雫の意思なのか、それとも私を思ってなのか。
だけど今はそんな無機質な声でも、私を救ってくれる。
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天宮 杙凪
天宮 杙凪
過ぎた事は、どうでもいい。
ただ、今を歩むだけだから。
振り返って悔しがっても、悲しんでも、叫んだって。
何も戻ってこない。
それは自分自身が一番、分かってる。
天宮 杙凪
割り切れない私がいる。
天宮 杙凪
嫌になっちゃうよ。
天翔 凛雫
天宮 杙凪
天宮 杙凪
そう、いつも。 不思議なくらいに。
だけど、そんなものだって分かってるから何も追求しない。
傷付くのも傷付けるのも、もう嫌よ。
天翔 凛雫
天宮 杙凪
天宮 杙凪
あぁ、ほら。
そうやって貴方は私を救ってくれるのね。
大丈夫、私だって。 貴方を救えるくらいに強く、賢くなってやるんだから。
はい、皆様どうもこんにちは。
そして、ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は凛雫の過去に続き、杙凪の過去回となりました。
次回(4話)はゆちゃの方で上がりますので、そちらの方もチェックして下さい。
それではこの辺りで。
また会いましょう🙌🏻