ハ ル チ ヨ
こんにちは 〜
ラ ン
やっほ ー 。
ハ ル チ ヨ
… 蘭サン だけでしたか 。
ラ ン
うん 。 みんな 違う仕事 してる 〜 。
少し 躊躇った にも 関わらず
真顔 で 俺の顔 も 見ずに
スマホ を 弄りながら
喋り かけて くる
蘭サン の 隣に 荷物を置いて
一つ 開けた ところに 座る
この部屋 だけの
水を 打った ような 静けさ
ラ ン
…
ハ ル チ ヨ
( 気マズ … )
ラ ン
… ねー ねー
ハ ル チ ヨ
はい 。
ラ ン
三途 の ファン のさ 〜
ラ ン
あ 、 そうそう 、 有紗チャン 。
ラ ン
俺 、 好き かも 。
いきなり すぎる
「 恋した 」 報告
いや
有紗サン が 好き ???
ハ ル チ ヨ
( 待て 待て 待て 待て )
ストーカー の 分際で …
ハ ル チ ヨ
か 、 かも … って 、 なんですか 、 ?
ハ ル チ ヨ
ほ 、 本物の愛 に 「 かも 」 は 、 ない 、 です … よ ?
今 作り上げた 継ぎはぎ の 主張
ラ ン
本物の愛 ッ て 〜 ( ははっ
ラ ン
三途 、 中学生 みた 〜 い ( くすっ
今 作り上げた とはいえ
俺の 有紗サン への 思いは
紛れ も 無く
'' 本物の愛 '' ジュ ン ア イ
だから
ハ ル チ ヨ
ほ 、 本物の愛 … は 、 本物の愛 … ですから 、 。
ラ ン
… そなの 。
ラ ン
本物の愛 ッて 言われると
ラ ン
ちょい 「 ん ? 」 ッて なるけど 〜 、
ホラ 、 本物の愛 じゃない じゃん
ラ ン
… でも
ラ ン
好きなのは 本気 だから 。
マ ジ
マ ジ
この言葉 に 俺は 何も 言えない
だって 俺も
ハ ル チ ヨ
( 好きだから 、 本気 で 好きだから )
ハ ル チ ヨ
( 有紗サン への 愛は 本物 だから … )
ハ ル チ ヨ
( ストーカー してたから … 、 )
ラ ン
… いきなし 黙っちゃって 、
ラ ン
何が したかったの ?
嫌なとこ を 突く
やはり 苦手だ 、 灰谷蘭
ハ ル チ ヨ
… なんでもないです
ハ ル チ ヨ
… なんでもないです
そう言って 俯く キミの顔
なんでも 無くない よね 。
ラ ン
( わっかりやす 。 )
家で ゴロゴロ していると
ピコン と スマホの 通知 が 一件
即座 に 気づいて LINE を 開く
有紗
え
驚くのも 無理は 無いと思う
だって 、 天竺 が
有紗
武道館 ライブ … 、 ?
有紗
待って 待って 真凛
有紗
それ マジなん
マ リ ン
マジ だっつってん だろ 。
マ リ ン
天竺 、 武道館ライブ だとよ 。
もう一度 真実 を 目の当たり に して
頭の中 の 言葉 が 絡み合う
有紗
うっそ 待て
有紗
待って
有紗
待って 待って
マ リ ン
待っとるわ
マ リ ン
つか 喜びすぎな
有紗
嬉しいのは やまやま なんだけど …
蘭サン に ストーカー されて
今もなお 悩んでる
有紗
“ この 状況 “ で 喜べないよ …
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