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どんな色にでもこの色を入れたら、必ずその色に染まる。
1度染まれば、もう、終わり。
黒の着色料
2000年 秋
橘 圭一(30歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 亜紀(29歳)
俺が生まれる4ヶ月前。
橘家は山奥のキャンプ場に来ていた
橘 朱莉(4歳)
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 圭一(30歳)
橘 圭一(30歳)
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 朱莉(4歳)
俺は母さんの腹の中にいた。 妊娠4ヶ月目だ。
橘 亜紀(29歳)
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 圭一(30歳)
橘 朱莉(4歳)
キャンプといっても3人用の小さなキャンプ。
小さなテントにバーベキューセット、椅子が2つと小さないすがひとつ。
橘 朱莉(4歳)
橘 亜紀(29歳)
橘 圭一(30歳)
ジュージューとお肉が焼ける。 夜空に煙が舞う。
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
3人は朱莉を真ん中に川の字に寝たそうだ。
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 圭一(30歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 亜紀(29歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 朱莉(4歳)
橘 亜紀(29歳)
母さんは朝の6:00頃、風の音で目が覚めた。
橘 亜紀(29歳)
すぐに異変に気づいた。
橘 亜紀(29歳)
その小さなテントのチャックは開いていた。
橘 亜紀(29歳)
橘 圭一(30歳)
2人はすぐにテントを出て、アウターを着た。
橘 圭一(30歳)
橘 亜紀(29歳)
車を走らせる。無我夢中で運転していた。
橘 亜紀(29歳)
事務所の人
橘 亜紀(29歳)
事務所の人
事務所の人
橘 亜紀(29歳)
事務所の人
橘 亜紀(29歳)
事務所の人
応援には20名以上の人が集まった。 キャンプをしていた家族も手伝ってくれたそうだ。
応援の人
橘 圭一(30歳)
事務所の人
その日はあいにく小雨だった。
松ぼっくりを取りに行く、ただ、それだけだったのに。
橘 亜紀(29歳)
その日は夕暮れまで捜索した。
朱莉が見つかることは無かった。
その後、ニュースに朱莉は取り上げられ、母も捜索願を出した。
ネット上では、「母親が悪くね?」「しっかり見とくべきだろ」「夫婦で殺したんじゃね?」などと、酷く叩かれることもあった。
その後も朱莉が見つかることはなく、俺はその6ヶ月後に産まれた。
俺はいつも母のそばにいた。母がそうさせた。
朱莉はずっといない。
朱莉が失踪してから20年がたった。
俺、橘 裕貴は19歳、高校3年 受験生。
橘 裕貴
橘 亜紀
朝食はパンにジャム、スープといった簡易的なもの。
橘 圭一
橘 裕貴
橘 亜紀
橘 裕貴
橘 亜紀
橘 裕貴
橘 圭一
橘 亜紀
橘 裕貴
裕貴は自転車で20程の距離の 葛石第二高等専門学校に通っている。偏差値は57とそこそこではある。
石川 杏奈
石川杏奈は昨年から同じクラスの女子だ。
今年は席もとなりで、杏奈はいつも俺に声をかけてくる。
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
橘 裕貴
テストが帰ってきたが、よくも悪くもなく、いつも通りだ。
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
「俺んち」「あたしんち」
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
家の前を見ると1台のタクシーが止まっていた。
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
石川 杏奈
橘 裕貴
杏奈とはそこで別れた。
タクシーを横切る。運転席には紳士のようなおじさんがついている。
これは大きな仕事か?
橘 裕貴
橘 亜紀
橘 裕貴
橘 亜紀
橘 裕貴
1度2階の部屋に行き、荷物を置く。
制服を脱ぎ、私服に着替えた。
橘家 間取り図
玄関があり、扉を開けると広い部屋がある。 右手はリビングで、テーブル席、ソファ、テレビなどがあり、2階は吹抜で、シーリングファンがぐるぐると回っている。
部屋の左手は長い廊下がある。 右手は手前から洗面所兼風呂場、叔母の個室。 左手は手前から客室、祖母の和室がある。
そしてリビングがある広い部屋の中央には2階に続く階段がある。
2階は手前にベランダがあり、左右に廊下がある。左手の廊下は1階のリビングが見渡せる吹抜けがあり、細長い物置部屋がある。
右手の廊下は部屋に続くドアが4つある。手前からトイレ、父の書斎、俺の部屋、突き当たりに両親の寝室。両親の寝室には更に中にドアがあり、ワードローブがある。
1階のリビングに入ると両親と、同居している母さんの姉さん、本郷千鶴(ほんごうちづる)がいた。
家族は千鶴ちゃんと呼んでいる。彼女は有名な小説家でなんとか賞を取ったとか。
彼女は仕事もそこそこ忙しいので、妹の亜紀の家族と一緒に住んでいる。
ちなみに今は短期の入院をしている 父・圭一の母、橘靖子(たちばな やすこ)も同居している。つまり、俺、両親、母の姉、父の母の計5人で日々を過ごしている。
そして、もう1人の女性がいた。
沢井 綾子
橘 裕貴
橘 亜紀
俺を含む4人は席に座った。
沢井 綾子
警部補の方はふぅ、とため息をついた。
沢井 綾子
橘 圭一
沢井 綾子
沢井 綾子
橘 朱莉、その名前が出たその時、その場が凍りついた。
橘 圭一
橘 亜紀
2人は心配した口調になる。
沢井 綾子
沢井 綾子
橘 圭一
橘 亜紀
橘 圭一
橘 裕貴
橘 朱莉。俺が聞いた話だと、彼女は俺の実の姉で、俺が生まれる前に旅行先のキャンプで行方不明になっていた。20年前のことだ。
本郷 千鶴
沢井 綾子
橘 亜紀
沢井 綾子
橘 亜紀
帰ってからたった10分の間に、こんなことになるだなんて思っていなかった。
俺はまた、制服に着替え直し、外に出る。
母と父、千鶴さんも固い服を着て、車に向かう。
橘 亜紀
母は驚きのあまり言葉が出ない。
本郷 千鶴
橘 裕貴
橘 亜紀
橘 圭一
母は震えた手で家の鍵を閉めた。
沢井さんが、車からこちらを呼ぶ。
橘 裕貴
車に入ると、運転席は普通なのだが、俺達が座る後部席とは壁隔離されていた。
沢井 綾子
本郷 千鶴
沢井 綾子
橘 裕貴
違和感もあったが、今はそれどころじゃないので車に乗った。
ゆっくりと車が発信する。
外も見えないので、じっと車で考える。
橘 裕貴
考えがまとまらない。
橘 圭一
橘 亜紀
2人は手を握り合い、一刻、また一刻と待っていた。
30分程がたっただろうか。
沢井 綾子
橘 亜紀
本郷 千鶴
プシュウと音を立て車のドアが開いた。
橘 裕貴
本郷 千鶴
橘 亜紀
沢井 綾子
橘 圭一
橘 亜紀
橘 圭一
橘 亜紀
1階に着いた。見渡す限り、白い建物で窓はない。
左の部屋からオフィスのような部屋で、会話している声が漏れている。
沢井 綾子
橘 亜紀
沢井 綾子
部屋の前に着く。
橘 裕貴
沢井 綾子
父、母、俺、千鶴さんの順で入る。
橘 裕貴
1歩、また1歩進む度に鼓動がうるさい。
橘 裕貴
部屋の中にはひとりの男性がこちらを向く。
そして、こちらに背を向けた女性がこちらにゆっくりと顔を向ける。
橘 亜紀
橘 圭一
きれいな女性だ。
その女性は少し頬を上げて、
???
正直、最初に驚いたのは、ママパパではなくお母さんお父さんと呼んでいることだった。