25曲目
翠
夜に浮かんでいた
翠
海月のような月が爆ぜた
翠
バス停の背を覗けば
翠
あの夏の君が頭にいる
翠
だけ
翠
鳥居 乾いた雲 夏の匂いが頬を撫でる
翠
大人になるまでほら、背伸びしたままで
翠
遊び疲れたらバス停裏で空でも見よう
翠
じきに夏が暮れても
翠
きっときっと覚えてるから
翠
追いつけないまま大人になって
翠
君のポケットに夜が咲く
翠
口に出せないなら僕は一人だ
翠
それでいいからもう諦めてる
翠
だけ
翠
夏日 乾いた雲 山桜桃梅 錆びた標識
翠
記憶の中はいつも夏の匂いがする
翠
写真なんて紙切れだ
翠
思い出なんてただの塵だ
翠
それがわからないから、口を噤んだまま
翠
絶えず君のいこふ 記憶に夏野の石一つ
翠
俯いたまま大人になって
翠
追いつけない ただ君に晴れ
翠
口に出せないまま坂を上った
翠
僕らの影に夜が咲いていく
翠
俯いたまま大人になった
翠
君が思うまま手を叩け
翠
陽の落ちる坂道を上って
翠
僕らの影は
翠
追いつけないまま大人になって
翠
君のポケットに夜が咲く
翠
口に出せなくても僕ら一つだ
翠
それでいいだろ、もう
翠
君の想い出を噛み締めてるだけ
26曲目ぇ
翠
考えたってわからないし
翠
青空の下、君を待った
翠
風が吹いた正午、昼下がりを抜け出す想像
翠
ねぇ、これからどうなるんだろうね
翠
進め方教わらないんだよ
翠
君の目を見た 何も言えず僕は歩いた
翠
考えたってわからないし
翠
青春なんてつまらないし
翠
辞めた筈のピアノ、机を弾く癖が抜けない
翠
ねぇ、将来何してるだろうね
翠
音楽はしてないといいね
翠
困らないでよ
翠
心の中に一つ線を引いても
翠
どうしても消えなかった 今更なんだから
翠
なぁ、もう思い出すな
翠
間違ってるんだよ
翠
わかってないよ、あんたら人間も
翠
本当も愛も世界も苦しさも人生もどうでもいいよ
翠
正しいかどうか知りたいのだって防衛本能だ
翠
考えたんだ あんたのせいだ
翠
考えたってわからないが、本当に年老いたくないんだ
翠
いつか死んだらって思うだけで胸が空っぽになるんだ
翠
将来何してるだろうって
翠
大人になったらわかったよ
翠
何もしてないさ
翠
幸せな顔した人が憎いのはどう割り切ったらいいんだ
翠
満たされない頭の奥の化け物みたいな劣等感
翠
間違ってないよ
翠
なぁ、何だかんだあんたら人間だ
翠
愛も救いも優しさも根拠がないなんて気味が悪いよ
翠
ラブソングなんかが痛いのだって防衛本能だ
翠
どうでもいいか あんたのせいだ
翠
考えたってわからないし
翠
生きてるだけでも苦しいし
翠
音楽とか儲からないし
翠
歌詞とか適当でもいいよ
翠
どうでもいいんだ
翠
間違ってないだろ
翠
間違ってないよな
翠
間違ってないよな
翠
間違ってるんだよ わかってるんだ
翠
あんたら人間も
翠
本当も愛も救いも優しさも人生もどうでもいいんだ
翠
正しい答えが言えないのだって防衛本能だ
翠
どうでもいいや あんたのせいだ
翠
僕だって信念があった
翠
今じゃ塵みたいな想いだ
翠
何度でも君を書いた
翠
売れることこそがどうでもよかったんだ
翠
本当だ 本当なんだ 昔はそうだった
翠
だから僕は
翠
だから僕は音楽を辞めた
27曲目☆
翠
貴方は風のように
翠
目を閉じては夕暮れ
翠
何を思っているんだろうか
翠
目蓋を開いていた
翠
貴方の目はビイドロ
翠
少しだけ晴るの匂いがした
翠
晴れに晴れ、花よ咲け
翠
咲いて晴るのせい
翠
振り止めば雨でさえ
翠
貴方を飾る晴る
翠
胸を打つ音よ凪げ
翠
僕ら晴る風
翠
あの雲も越えてゆけ
翠
遠くまだ遠くまで
翠
貴方は晴れ模様に
翠
目を閉じては青色
翠
何が悲しいのだろうか
翠
目蓋を開いている
翠
貴方の目にビイドロ
翠
今少し雨の匂いがした
翠
泣きに泣け、空よ泣け
翠
泣いて雨のせい
翠
降り頻る雨でさえ
翠
雲の上では晴る
翠
土を打つ音よ鳴れ
翠
僕ら春荒れ
翠
あの海も越えてゆく
翠
遠くまだ遠くまで
翠
通り雨 草を靡かせ
翠
羊雲 あれも春のせい
翠
風のよう 胸に春乗せ
翠
晴るを待つ
翠
晴れに晴れ、空よ裂け
翠
裂いて春のせい
翠
降り止めば雨でさえ
翠
貴方を飾る晴る
翠
胸を打つ音奏で
翠
僕ら春風
翠
音に聞く晴るの風
翠
さぁこの歌よ凪げ!
翠
晴れに晴れ、花よ咲け
翠
咲いて春のせい
翠
あの雲も越えてゆけ
翠
遠くまだ遠くまで
28曲目〜
翠
幽霊になった僕は、明日遠くの君を
翠
見に行くんだ その後はどうしよう
翠
きっと君には言えない
翠
幽霊になった僕は、夏の終わり方を
翠
見に行くんだ
翠
六畳の地球で 浅い木陰のバス停で
翠
夜に涼む君の手 誘蛾灯に沿って石を蹴った
翠
街の薄明かりが揺れている
翠
何も見えなくたって
翠
何も言わなくたって
翠
誰も気付かなくたって
翠
それでもわかるから
翠
君と座って バス停見上げた空が
翠
青いことしかわからずに
翠
雲が遠いね ねぇ
翠
夜の雲が高いこと、本当不思議だよ
翠
だからさ、もういいんだよ
翠
幽霊になった僕は、
翠
あの頃の景色を見に行くんだ
翠
遠い街の海辺 子供のとき見た露天街
翠
歩き疲れた脚でそこらのベンチで
翠
バスを待って その後はどうしよう
翠
何で歩いてたんだろう
翠
何も知らなくたって
翠
何も聞けなくたって
翠
いつか君が忘れても
翠
それでも見ているから
翠
夏の陰に座って 入道雲を
翠
眺めるだけでどこか苦しくて
翠
空が高いよ ねぇ
翠
このままずっと遠くに行けたらいいのにな
翠
夜しかもう眠れずに
翠
君と座って バス停見上げた空が
翠
青いことしかわからずに
翠
雲が遠いね ねぇ
翠
夜の雲が高いこと、本当不思議だよ
翠
だからさ、だからさ
翠
君もさ、もういいんだよ
翠
幽霊になった僕は、明日遠くの
翠
君を見に行くんだ その後はどうだろう
翠
きっと君には見えない
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