神楽
薄暗い部屋に荒い息遣い。全裸の男女は愛と言う免罪符を手に入れて、禁断の果実に手を伸ばす。と言えば随分と崇高な様に聞こえるが実際はただのセックスである。布団の上で後ろ手をついて神楽に奉仕してもらっている沖田と、従順なメス豚の如く跪く神楽。剥がれかけの紅の着いた口はソレを懸命に頬張っていた。 「悪くねぇが……そのでかい胸も使えよ……」 偉そうに沖田がそう言うと、神楽は上も下もヨダレを垂らしながら応えるのだった。熱い舌が沖田の肉体を舐め上げる。かと思えば柔らかなものに挟まれてシゴかれ弄られ……それだけで神楽を二回は孕ませることが出来そうな程の精液が搾り取られた。だが沖田のソレはまだ収まらない。神楽の中に挿れるまで終わらせるつもりはないのだ。 「もう良い。尻をこっちに向けろ。それで懇願しろ。いつもみてーにな」 沖田が意地悪く不敵に笑うと、神楽は四つ這いになってこちらを睨みつけながらも息を荒くしていた。 「……そ、総悟様のふ、太くて固い○△*%を神楽のイケナイずぶ濡れ○△*%に挿れて下さいアル」 「上手く言えるようになったじゃねーか」 そう言って沖田は獣の交尾のように下品にも後ろから神楽に重なると、一気に根元までブチ込んだ。神楽が咆哮のような啼き声を上げて軽く仰け反る。余程欲しかったのかグイグイと呑み込んで離そうとはしなかった。それが堪らなくて沖田は神楽の乳房に手を伸ばすと、それを揉みしだきながら腰を振った。 「そ、総悟様ァ」 神楽の甘い声は部屋いっぱいに響き渡り、沖田の欲情を更に煽る。沖田は沸騰しそうな頭と身体ではあったが、目の前の神楽について考えていた。こんなにいい女は他にはいなくて、何が何でも手放したくないのだ。ただ言葉でそれを表現出来ず、ましてやプレイでも上手く伝えられない。それでも沖田は愛しているという想いを込めて突き上げるのだった。 「も、もう……イっちゃうアル……」 「誰がイっても良いって言った? 俺が許可するまでは勝手にイくんじゃねェ」 沖田は意地悪くそう言うと神楽の尻を強く叩いた。すると神楽の中が締まり更に滑りが良くなった。 「とんだスケベなメス豚でィ」 「ひぎッ!」 二人は正に獣のようであった。汁を撒き散らし欲望のままに互いの肉体を貪り食う。しかし、それもいつまでもは続かない。沖田にも限界が来ていた。体位を正常位へ変えると二人の顔がようやく向き合った。こうなると後はフィニッシュまで一直線だ。それを神楽は分かっているのか、脚を使って沖田の体をホールドした。 「あ、あッ……駄目アル……このまま」 「おい、神楽! 何やってんでィ!」 しかし、神楽は離れない。さすがに夜兎の力には沖田でさえも敵いそうにはないのだ。 「いやァ! 赤ちゃん出来ても良いから……お願い、中に射精してヨ!」 沖田はもうどうにでもなれと、そのまま神楽の中へ注いだのだった。どうせ嫁にもらう気はあるのだから―――― 沖田は汗だくで目を覚ました。今、なんだかすごい夢を見ていた気がするのだ。いや、間違いなく見ていた。その証拠に下着の中が大惨事であったのだ。 「ヤベ、嘘だろ……やっちまった!」 この日、沖田はずっと会えていない神楽に何が何でも会おうと決めると、お登勢の店に行くのだった。
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