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雨が地面に叩きつける
湿気がひどくムワッとした空気に埋もれている
一定のリズムで傘を叩きつける雨
足を進めば水たまりにハマり濡れてしまう
ため息が出そうになった時にふと下を見ると、
ボロい箱に入り座っているびしょ濡れの
女の子と目が合った。
雨月
うと
うと
雨月
うと
雨月
うと
雨月
雨月
うと
雨月
雨月
雨月
雨月
雨月
雨月
うと
うと
うと
うと
うと
雨月
うと
うと
雨月
うと
雨月
雨月
うと
雨月
うと
雨月
雨月
うと
雨月
うと
雨月
うと
雨月
うと
うと
小さい体の大きな目に大きな雫が溜まり、やがて頬を伝って流れた
雨月
うと
うと
ただ抱きしめて、ひたすらその小さな頭を撫でることしかできなかった
雨月
うと
うと
うと
うと
雨月
雨月
俺が愛さないと、
そう思ったんだ
それから俺とうとの不思議な生活が始まった
雨月
うと
うと
雨月
うと
うと
雨月
うと
雨月
雨月
うと
うと
雨月
うと
うと
うと
にひひ、とうとは俺に笑って見せた
雨月
うとが幸せならいい、そう思った
あのまま捨てられて、ただただ飢えていくうとなんかみたくない、見捨てられなかったんだ
そして、なんとなく、
親近感が湧いたからだ。