ハジメ
……んぅ。何処だ?ここは…。
ハジメ
はっ!……ナギとミナトは…!
ナギ
ボク達はここだよ。ハジメクン。
ミナト
おはようさん。
ハジメ
お、おはよう?
ナギ
ふふ、おはよう。
ハジメ
俺たち3人しかいないのか?
ナギ
んーん。他にもいるよ。
ミナト
挨拶しに行こうぜ!
ハジメ
あ、ああ。
サヤカ
おはよう。私はサヤカです。
ハジメ
ああ。俺はハジメだ。よろしく。
サヤカ
ハジメくんだね。了解!
イチカ
こんにちは、ウチの名前はイチカだ。よろしく。
ハジメ
俺は、ハジメ。よろしく。
ココナ
私はココナと申しますわ。よろしくですわ!
ハジメ
お、俺はハジメ…だ。よろしく。
ツバサ
僕はツバサよろしくね。
ナツノ
わ、私はツバサ兄ちゃんの妹のナツノです。よろしく。
ハジメ
俺はハジメ。よろしく。
ナギ
……ねぇ、皆、こんな手紙があったよ。
ナギ
「ミナサマへ中央に集まってください」っていう内容だよ。
ミナト
じゃあ、罠でもなんでも!行くしかねぇな!おら!行くぞ!みんな!
ハジメ
おう!早く、みんなも行くぞ!
ハジメ
……皆の言いたい事はわかる…いきなりこんな意味わからん所に連れてこられてもって思うぞ。でもな、行動しなければ意味は無い。罠ならまた、解決策を考える。罠じゃないならいつも通りに……な?そこまで重く考えなくていいんだよ。
サヤカ
…そうだね。確かにそう考えたら楽だね。前向きに行こう!
イチカ
あはは、そこまで言われたら行くしかないじゃん。
ココナ
うふふ、
ツバサ
ああ!俺はみんなを信じるぜ!
ナツノ
お兄ちゃんがそこまで言うのなら仕方がないね!
ナギ
ふふ、皆ならそう言ってくれると思ったよ。
ハジメ
そういえば、中央って何処なんだ?
ナギ
……えっとね。確か………中庭っぽい所があったから…だから、多分…そこだと思う…。ボクも確信はあまり無いけどね。
ハジメ
よし!分かった。行くぞ。
ハジメ
…ここなのか?
ナギ
…みたいだよ?何があるのかな…。
サヤカ
ねぇ、ここに手紙があるよ。
イチカ
マジで!?
ココナ
……なんてかいてありますの?
ツバサ
お、どこだ?
ナツノ
ここですね。
ハジメ
えっと…なになに?
ナギ
「人形の手と足と頭を見つけなさい」だってさ。
ハジメ
……集め終わったら…何かが起こる…のか?
ナギ
恐らくね。
ミナト
何かって何が起こるんだ?
ハジメ
いや、そこまでは…
サヤカ
うーん…例えば…その人形が動くとか…!
イチカ
それは無いんじゃね?
ココナ
でも、分かりませんわ!あるかもしれませんわ!無いとは言いきれません!
ツバサ
ま、まぁまぁ、落ち着けって。
ナツノ
け、喧嘩はしない方が…
イチカ
…喧嘩はしないよ。だって、ここにいる以上は被害者同士…仲間だもん。
ココナ
その言葉は嘘ですね?
イチカ
なんで、言いきれるん?
ココナ
ここにいる以上は仲間だもん。ですって?どうせ…また…すぐに裏切るんですよ!面白くないんですよ!
イチカ
お、落ち着いてよ。私は嘘は言わない。というか言えないのよ。すぐ顔に出るタイプだからね。
ココナ
…それも、嘘ですよね?
イチカ
んーん。嘘じゃない。
イチカ
えっと…じゃあ、私はこの間…死にかけました。
ココナ
え、大丈夫なのですか?
イチカ
あはは、コレは嘘だよ。
ココナ
………さっきの言葉…本当、なんですか?うそじゃ、ないんですか?
イチカ
当たり前だよ!
ココナ
では、その言葉は信じます。
イチカ
うん!ありがとう!
ナギ
よし、喧嘩は収まったみたいだね。じゃあ、人形の手と足と頭を見つけに行こうか。
ナギ
ペア組んだ方が早く済みそうだね。
イチカ
ココナちゃん。私と組もう?
ココナ
…!はい!ありがとうございます!
ツバサ
じゃあ、俺は
ナツノ
お、お兄ちゃん…
ツバサ
俺はナツノと組むから安心しとけ?
ナツノ
うん!!
ハジメ
俺は…
ナギ
ボクと組もう?
ハジメ
あ、ああ。
ミナト
ちぇ、取られた…じゃあ俺は……さ、サヤカさんで…。
サヤカ
うん。サヤカでいいよ。ミナトくん!
ミナト
あ、ああ。
ハジメ
あれは相当緊張してんなー。
ナギ
ふふ、まぁ、異性だもんね。仕方ないよ。
ハジメ
あはは…
ナギ
じゃあ、まずは…探索しようか…それから、気になる所があれば…そこを探して…見つかれば…この人形にくっ付けて…の繰り返しかな?
ハジメ
おぉ!流石、名探偵!
ナギ
……簡単だよ?誰でも思いつくに決まってる。時々バカ入るよね!ハジメクンって!まぁ、そこも面白いんだけど!
ハジメ
お前…ほんとどこまでも嫌味なやつだよな!
ナギ
?なにが?
ハジメ
…はぁ、まぁ、いいや、探しに行くぞ!
ナギ
何が嫌味なの?ねぇ!教えてよー!
ハジメ
嫌だ!言ったら自分が惨めになる!
ナギ
ハジメクンは惨めじゃないよ!かっこいいじゃん!?こんなボクともちゃんと話してくれるしさ!
ハジメ
…もう、いいから。探しに行くぞ。
ナギ
あ、照れてるー!ハジメクンってすぐに顔に出るよねー!あはは!そこ全然変わんないよね!
ハジメ
うるさい!生まれつきなんだよ!多分!
ナギ
ふふ、あ、この部屋…
ハジメ
入ってみるか?
ナギ
…やめた方がいいよ。ここはなんか、まだ入ったらダメ。
ハジメ
どうしたんだよ?
ナギ
は、早く…次の部屋に行こう。
ハジメ
?あ、ああ。
ハジメ
あ、また手紙…
ハジメ
なんて書いてあるんだ?
ナギ
カタカナで読みずらいね
ハジメ
ああ。
ナギ
あはは。読むね?
ハジメ
ああ。早くしてくれ。
ナギ
えっと…そこに人形がある。そこには正直者が1人。嘘つきが3人。ヒントは「正直者も嘘を言う」っていう内容だよ。
ハジメ
…なんで、わざわざカタカナで書いたんだ?
ナギ
そこはちょっとでも謎解き要素がないと面白くないじゃない?
ハジメ
でも、ナギがいるから面白くないんじゃね?その…謎解き要素…ってやつ。
ナギ
でも、多分ボクが居なかったらとても苦戦してたと思うよ?
ハジメ
う、まぁな。でもカタカナ位は読めるぞ!まぁ、ありがたかったけど。
ナギ
ふふ、どういたしまして。
ナギ
…正直者も嘘を言う…か…となると…ハジメクン。そこにある人形にこう話してみて「ここに人形の手か足か頭があるか?」って。
ハジメ
わ、わかった。
ハジメ
なんか、ちょっと気味が悪いな。
ナギ
いいから、早く。
ハジメ
えっと。ここには人形の手か足か頭はあるか?
と、聞いた瞬間に4つの人形が一斉に指さした。
ほとんどが左にそして…1人だけが右を指さしていた。
ハジメ
右に行けばいいんだな?
ナギ
…違う。左に行こう。
ハジメ
え?なんで?
ナギ
だから、ヒントだよ。「正直者も嘘を言う」コレが答えだよ。ハジメクンってこういうのは苦手だね!
ハジメ
う、うるさい!
ナギ
じゃあ、試しに…ここにある手紙を投げます。そうすると?
丸くされた紙が右にある箱の中に届こうとして落ちた。
そして、もし人間がそこに居たなら串刺しになっていただろう。
ナギ
ね?
ハジメ
あ、危なかったー…
ハジメ
でもなんでわかったんだ?
ナギ
えー?簡単だよ。さっきも言った通り。ヒントだよ。
「正直者も嘘を言う」この意味はね、真逆の意味。正直者は嘘を言って…嘘つきは真実を言う。こんな感じだよ。
ハジメ
へ、へぇー。凄いな!
ナギ
あは!ありがとう!
ハジメ
でも、本当に助かったわー…ありがとうな。
ナギ
ふふ、そんなのはいいんだ。ハジメクンには死んで欲しくないから。
ハジメ
!そう言われたのは初めてだ!そう思ってくれて嬉しいよ。
ナギ
…あはは、じゃあ行こうか。
そこにも箱があった。今度は罠じゃなさそうだ。
そして、箱の中には。
ハジメ
手?
ナギ
らしいね。
ハジメ
……生々しいな。
ナギ
ボクが持とうか?
ハジメ
…いや、自分で……持つよ
ナギ
ダメだよ。ハジメクン。キミ…気付いてないよね?体…震えてるよ。
ハジメ
え、
ナギ
何かあったんでしょ?昔とかに。
ハジメ
……
ナギ
何かあったかは知らないけど…キミの所為じゃないよ。
ハジメ
……
ナギ
……さ、手はボクが待つから。早く…手をはめに行こうよ。
ハジメ
あ、ああ。
ハジメ
ありがとうな。ナギ。お前が居なかったら…多分…ダメだったと思う。ありがとう。
ナギ
ふふ、顔色が戻って良かった。ボクの方こそハジメクンには沢山貰ったからね。
ナギ
ボクの方こそありがとう。だよ。
ハジメ
…ああ。俺、ミナトとナギに出会えて嬉しいよ。最高の親友だ。
ナギ
…!ミナトクンが居れば更に良かったかもね。
ハジメ
ああ。まぁな。でも、ミナトはサヤカさんの事好きだろうなぁ。
ナギ
あー、確かに。一目惚れだろうね。
ハジメ
応援してようか…相談してくるまで黙ってような。
ナギ
うん!恥ずかしがってその話しなくなるかもだしね!
ハジメ
ははは!
ナギ
あはは!
だが、ハジメは気づかない。
この後…あんな事が起こるなんて誰が予想できるだろうか…
新キャラを出しました!
ココナとツバサとナツノちゃんでこざいます!
むふふ、これから…ナギの謎も明らかになっていくのでしょうか!?
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