俺の存在意義

その頃の九井一

九井一side

なんでｯｯ

予想出来たはずだろ

三途はもう誰にも心を開いていないと

なのに！

俺は違うと勝手に思い込んでｯｯ

見て見ぬふりしてた俺も、

アイツらと同じなのに

その上、

三途の心境を勝手に想像して押し付け

プライドを踏みにじった

あいつはどこまでも強くて優しいやつだってわかってたのに………！！

ごめんな、ごめんなぁ

本当に、

九井一の回想

それは、関東卍會が出来てすぐの頃

俺はイヌピーが居ないことによって、

酷く弱っていた

また、その分荒れていた

もちろん、こんな俺に声をかけてくる奴なんて居るわけなくて、

俺はただ孤独に耐えるしかなかった

そんな時期だった

でも、あるとき、

三途は、俺の腕を引き、歩いて行った