テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
891
恋雪
愛美
愛美
愛美は空いた座席を指差す そのことに他の生徒達は気にも留めずに勉強を続けている
恋雪
というのも、今は3年生の夏
中高一貫でもないのに、転校生にしては、少々遅すぎる
愛美
と、愛美が言った途端にチャイムの音が教室に響き渡った 恋雪と愛美は急いで席に座る
日直が号令をかけ、ホームルームが始まる
……と、思われたが
先生
という報告をする それでもざわつかないのは、この高校が高偏差値だからだろうか
先生
ガラガラと教室の扉が開かれる その人物に、みな目を奪われた
決して美少女だったから、とかではなく
いや、それもあるが、他にもそうさせるものがあった 彼女は髪にメッシュを入れ、ピアスを開け、派手な化粧をしていた
加えつけには、露出度の高い服 決して校則違反ではないが、この高校には 似ても似つかないほどに、珍しいものだった
彼女は黒板に小さく「佐渡 凜」とチョークを走らせ、 気怠けに声を発する
凜
そう、これが始まり
長くも儚い、物語の始まりだった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!