とある冒険者たち

その情報は思いのほか早くりうら達の元にもたらされた。

呆れたようにりうらが言う。 その時ゆっくりと宿屋の扉が開いて、薬草を買いに出ていたほとけが外から戻ってきた。

ほとけはそういうと初兎のベッドに近寄った。 宿屋に滞在したこの3日間で、初兎の体調はだいぶ回復していた。

そう言うとほとけはないこ達の方に目を向けた。

ほとけが強引に軌道修正した。

りうらがほとけと初兎の方に確認する。

その後の話し合いで初兎とほとけは宿屋に待機。りうら・ないこ・悠祐の３人は情報収集の為、外出する事になった。

とりあえず診療所に向かったないこ達だったが、残っている神官たちからは、有益な情報は得られなかった。

そして再び神殿に向かった３人。 そこにドラゴンの姿は無かった。

モスカテル神殿の入口に到着すると、先日はドラゴンに気を取られ気にする余裕が無かったが、深い堀と強固な外壁に囲まれた神殿は荘厳でありながらも鉄壁の要塞であった。

その時、堀にかかった巨大な跳ね橋がゆっくりと降りてきた。そしてその先の落とし格子と呼ばれる鉄の門が、徐々に上がってゆく。 その門の先に1人の人影が見えた。