If
ないこ
桃色の髪色をした彼。
無邪気に笑うその横顔、誰しもが惚れてきた彼の、彼だけの美貌。
俺もその横顔に惚れた中の1人だ。
いつもクラスの中心にいる。
俺とは真反対の愛嬌がある性格。
好きな人ならがも憎たらしく感じる。
あぁ、俺だけのものになって欲しいな。
…だから好かれないんだよ。俺は。
If
そう呟いて教室を後にした。
If
俺の行きつけの屋上。
少し雰囲気が暗いが、眺めや空気は絶品だ。
誰もいないところで今日もまた授業をサボる。
ガチャッ
If
誰か来たみたい。
俺だけの大切な場所なのに。
俺の場所に来たやつのご尊顔をみてやろ…う…、
ないこ
ないこ…?
なんでここに?
ないこ
ないこ
If
わざわざ歌いに来たのかな…。
それにしても上手いな。
ないこ
If
彼と目が合う。どうやらバレてしまったようだ。
ないこ
If
ないこ
If
あんなに明るく元気な子なのに、裏ではこんなに温厚な性格なんだな。
ないこ
If
ないこ
If
If
ないこの歌、俺だけに聞かせてよ。
あの日から、俺とないこは表には出さずに仲良くなっていた。
俺みたいな陰キャがモテ男といちゃマズかったから。
ないこ
指切りをして微笑んでくれたあの時が頭から離れない。
どれだけ嬉しかったことか。
でも、もう1つだけ頭から離れないことがある。
ないこ
ないこ
意味深そうだけど意味不で全然わからない。
これから先も。
コメント
5件
桜って短命の花じゃなかったかな…?
固定コメ見る前は 桜の木 そしてないこくんの「最"期"」という意味に「私を忘れないで」という花言葉が含まれてるんだろうなって思いました。やっぱ好きです。語彙力の塊。
桜色の男の子の桜に注目してください。 そう、花言葉です。 桜の花言葉はいくつかありますが、今回題材にさせて頂いた花言葉は、 『私を忘れないで』 という西洋の桜の花言葉です。 まぁボツでやんす((殴