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家族

第1話 - 家族

503

2019年10月21日

#家族

#悲しい

卍くん

たくら

これから話すのは俺の小さい頃の話をする

たくら

最後まで見てくれると嬉しい

たくら

俺はその時5歳の頃だ

たくら

これは10年前の話

たくら

母ちゃんー！

母ちゃん

なあに？たっくん

たくら

俺の父ちゃんはどこ？

母ちゃん

今はお仕事していて遠いとこにいるのよ

たくら

俺早く父ちゃんと会いたい！

母ちゃん

そ、そうね

たくら

俺が10年前の時は父さんがいなかった

たくら

つまり父さんは離婚していなくなったんだ

母ちゃん

たくら明日は幼稚園だから早く寝なさい

たくら

うんわかった

たくら

じゃぁ母ちゃんおやすみ　
母ちゃんも早く寝てくれよー

母ちゃん

お母さんは
忙しいから後ですぐに寝るよ

たくら

わかったよ早く一緒に寝よう！

母ちゃん

うん早く寝なさい

偽の父ちゃん

お前の息子はどうだ？

母ちゃん

早くお父さんに会いたいみたいよ

偽の父ちゃん

ハハハでも俺が父さんになれるのか

母ちゃん

私は構わないよ

偽の父ちゃん

だけどお前の息子が
お前に似ててよかったなぁ。

母ちゃん

そうね、

偽の父ちゃん

明日から俺が
父さんになるってことになるけど

偽の父ちゃん

大丈夫かなぁ

母ちゃん

うんきっと大丈夫よ！

偽の父ちゃん

お前の息子も俺が来たら喜ぶのかなあ

母ちゃん

当たり前よずっと
昔からお父さんが欲しかったもの

偽の父ちゃん

そうかそうか

偽の父ちゃん

それじゃあ明日はよろしくな

偽の父ちゃん

5時位には行くよ

母ちゃん

じゃぁ午後の5時で

偽の父ちゃん

あぁ

母ちゃん

本当のお父さんをしてね

偽の父ちゃん

まぁ俺も息子がいたから大丈夫だ

母ちゃん

わかったわじゃあ明日ね

偽の父ちゃん

じゃあ

たくら

母ちゃん俺の父ちゃん
まだ帰ってこないのか？

母ちゃん

今日には帰ってくるよ

たくら

それホントか？！

母ちゃん

ほんとじゃなかったら何なのよ！

たくら

やったーとうとう俺の
父ちゃんが帰って来んのか！

母ちゃん

そうよハハハ

偽の父ちゃん

こんばんは

母ちゃん

ちゃっとただいまでいいのよ

偽の父ちゃん

あっ、ただいま！

たくら

ん？俺の父ちゃん？

偽の父ちゃん

あーお前の父ちゃんだよ！

たくら

父ちゃん今までどこに行ってたんだよ
ずっと前から待ってたんだよ

父ちゃん

ハハハごめんなごめんな

たくら

とうちゃん一緒に遊ぼうよ

父ちゃん

、これから俺は父ちゃんだからな

たくら

ん？何言ってんだよ！

たくら

父ちゃんはずっと昔から
俺の父ちゃんなんだよ

父ちゃん

あっあぁ！

父ちゃん

そうだこれからずっと一緒だ！

たくら

これはすごく幸せに思えるが

たくら

これから家族の平和がなくなっていったんだ

1年後

たくら

父ちゃん父ちゃん生まれたよ！生まれた

母ちゃん

うっう

母ちゃん

なんて可愛い子なの

たくら

母ちゃんとうちゃんはどこにいるんだよ！

母ちゃん

今はまだ電車にいるの

母ちゃん

だからもうちょっと待たないと来ないのよ

たくら

そうかだったらしょうがねぇけど

たくら

とうちゃん生まれたって言うのに

たくら

なんで来ねえんだよ

母ちゃん

たくら落ち着いてお父さんも
仕事で忙しいんだから

たくら

う、うん

たくら

母ちゃん父ちゃんは？

母ちゃん

今日も帰りが遅いみたい

さみた

おとしゃ遅いよー

母ちゃん

ごめんね

たくら

俺の弟さみたは2歳になった

たくら

俺は8歳になって

たくら

父さんの帰りは遅くなっていった

母ちゃん

たくらごめんねお父さんと
遊べることが少なくなって

たくら

いいよもう俺8歳だし

たくら

さみただっているし

たくら

1人でも遊べるよ

母ちゃん

そ、そう

父ちゃん

ワハハ

女

もういっぱい飲んでいってくださいよー

父ちゃん

あーいいぞもっともっと飲んでいくよ

父ちゃん

飲んで酔って

父ちゃん

かえるからなあハハハ

女

はいじゃぁお酒入れていきます

父ちゃん

あー！もっともっと入れていいんだぞ

父ちゃん

今何円位だ

女

今は50,000円です

父ちゃん

なんでまだそん位か

父ちゃん

100,000超えたらもう帰るか

女

きゃあー
お金持ち！

父ちゃん

どうってことねーよ
家族の貯金で足りるんだよ

たくら

父さんはキャバクラばっかりいって

たくら

とうとう母ちゃんも大キレでなくなって

たくら

とうとう離婚した

たくら

母ちゃん

なに

たくら

とうちゃんはもう帰ってこないのか

母ちゃん

そんなの当然よ

たくら

え、

母ちゃん

あんなやつ家にいても意味ないよ

母ちゃん

たくらが有名な大学に出させるための貯金も全部使っちゃってんのよ

たくら

そうだね

母ちゃん

さみたもかわいそうよ

母ちゃん

まだ幼い2歳だったのに

母ちゃん

もうお父さんをなくしちゃって

母ちゃん

たくらとおんなじ思いにはさせたくなかった

たくら

え？！どういうことだよそれ

母ちゃん

ごめんねずっと言ってなかったんだけど

母ちゃん

実はたくらを妊娠したときに

母ちゃん

たくらのお父さんはどこかに行っちゃったの

たくら

なんで黙ってたんだよ

母ちゃん

ごめんねいつか

母ちゃん

言うつもりだったんだけど

母ちゃん

新しいお父さんができたから

たくら

でもさみたは俺に似ている

母ちゃん

それは2人とも私ににたから

母ちゃん

ごめんね言わなくて

たくら

もういいよ

たくら

それから俺は15歳になっていった

たくら

ある日母ちゃんが

母ちゃん

たくらさみたは絶対に守ってね

たくら

そう言って母ちゃんは

たくら

何も言わないで倒れた

たくら

急いで救急車を呼んだけど

たくら

救急車が来たときにはもう息はしていなかった

たくら

それから俺はもう大人になっているから

たくら

さみたを母さんの約束通り引き取った

さみた

兄ちゃん

さみた

俺兄ちゃんといられて嬉しい

さみた

父ちゃんも母ちゃんも俺にはいなくなっちゃったけど

さみた

兄ちゃんにもなくなっちゃったけど

さみた

俺兄ちゃんがいると寂しくないよ

たくら

そうか

たくら

そんなことよりお前もう9歳なんだし

たくら

自分でできることは自分でしろよ

さみた

うんわかったよ兄ちゃん

たくら

さみたはよく俺に甘えてくるし

たくら

俺にとってすごく気持ち悪かった

たくら

だから俺はそんなさみたは嫌いだった

さみた

兄ちゃんじゃあ行ってくるね

たくら

勝手に行け早くしないと遅刻するぞ

さみた

うん、

さみた

俺兄ちゃんのこと

さみた

好きだけど兄ちゃんは俺のこと好きなのかな

さみた

俺は父ちゃんと母ちゃんがいないから甘える人は兄ちゃんしかいないんだよな

さみた

だからいつも兄ちゃんに甘えてるけど

さみた

兄ちゃんはそれが嫌なのかな

父ちゃん

やべ遅刻だ遅刻だ

父ちゃん

ここら辺は誰もいねぇからエンジンかけまくるぞ

父ちゃん

もう1番早いやつにしてやるぞ

さみた

うわぁー！

さみた

車だ！早く避けないと惹かれる！

ブーンブブンー

父ちゃんが乗ってた車が当たってさみたが血まみれになってひかれた

父ちゃん

あぁ？やべ

父ちゃん

急いで逃げるぞ今は人がいないから逃げるしかねぇ

さみた

に、いちゃ、ん

たくら

さみたゴメン

たくら

最後でも優しくできなくて好きでいられなくて

たくら

俺どうにかしてた

たくら

お前が嫌いだったなんて

たくら

ごめんなごめんな俺の家族はいつもなくなる

たくら

さみたもそろそろ母ちゃんに会いたくなったのかよ

たくら

俺が1番好きって父ちゃん母ちゃんいなくたって寂しくないって言ってただろ

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