死んでもいっしょ！

アレンの腕を鋭い爪で引っ掻き、アレンは流血している腕をおさえた

数時間後

シエラは何かを唱え、アレンは宙に浮きそのまま森の奥深くへと歩いていった

5年後

僕がシエラと暮らし始めて5年がたった。シエラに助けて貰った日が昨日の事のように鮮明に覚えている

頭が追いつかない。シエラが人を殺した？シエラと子供の頃にあった？シエラが僕の家に泊まった理由も分からない。シエラが泣きそうなのもシエラが僕の両親を殺した理由も5年前のシエラが僕を助けた理由も！分からない

僕はゼラという同い年の青年と魔法を使って困った人を助けていた。

まほうは極わずかの人間しか使うことが出来ない。そもそも魔力を持って生まれることが出来ないからだ。ゼラは僕らは生まれ持って魔力を持ったのだからその力を人のために使おうと行く宛に困っていた僕に言って今は2人で人助けをしながら旅している

この時からゼラは狂い始めたのだろう。 僕はぜらのそばにいたにもかかわらず 気づいてやれなかった

そう言ってゼラは小瓶に入った赤黒い液を見せてきた

ちゅ

ザクッ

ポタン シエラの腕をナイフで切った。 垂れた血が小瓶の中へ入った。

ポタッ

ボンッ！！！

爆発音と共にゼラの体に謎の模様が浮き上がった

バタッ

アレンの両親を僕が殺した

大きな深い青の瞳から大粒の涙がポロポロとシエラの白い頬をなぞって落ちていく

君が何も背負わなくていいように。 君が笑って過ごせるように

呪いをとく方法を探してる3ヶ月 何も進展は無い

ペラッ

アレンが3ヶ月戻ってこない。 気分転換に街へ行ってから

ザー

ガチャ

グサッ

アレンが自分のアバラの奥にある心臓に向かって自分の体をナイフで割いた

バタッ

ごくっ

シエラの手のひらの紋章が消えていった

ずっといっしょだよ？

ザクッ

そうしてシエラはゆっくりと息を引き取った。

アレンの死体と手をつなぎながら 幸せそうな顔で 500年の人生に幕を閉じた。