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洗練されたと見せかけた都会

難しい勉強

猿が沢山いるような声

うるさい。

ざわざわとした気持ち悪い雑音

私は大嫌いだ。 私に向かって悪口を言っている ように聞こえる この癖、直さないと。

何処か、静かな場所に行きたい。 ただ、今はそんな望みを叶えられる場所なんてない。

どこでもいい。 なんの音も聞こえない、いい場所は ないのだろうか。

私はそんな思いで、 今日も下校する。 1人で。

七村 守晶

……はあ~~

七村 守晶

今日も疲れた

七村 守晶

今日の給食のワカメご飯美味しかったな~

独り言を呟きながら家に着く。 中には誰もいない。

七村 守晶

ただいま

返事など、かえってこない

七村 守晶

宿題やろ…

私は自分の部屋すらない。 なので、居間で いつも宿題をしている

七村 守晶

はぁ?あんでこの答えになんだよ!
おかしいだろ!x=8.635って…

七村 守晶

あれ?今度は1/35?
なんだよ、この問題…

外から小学生達の笑い声が聞こえる

七村 守晶

…なんだか最近、勉強しかしてない気がするな。

七村 守晶

な~んか、楽しいことないかな。

気がつくと、空はもう真っ暗だった。

七村 守晶

もう夜?日が落ちるのはやっ

七村 守晶

夕飯作るか

七村 守晶

カップ麺でも

お湯を沸かし、麺がはいった容器にお湯を注ぐ。

七村 守晶

3分待つ、と…

七村 守晶

カチ、コチ。カチ、コチ。 時間をせわしく刻む音。

リリリ~ン、リリリ~… 鈴虫や松虫の合唱。

ぶおおおおん… 外を走る鉄の塊の音。

七村 守晶

自分が静かにしてると、色んな音が聞こえてくるな。

七村 守晶

人の声がないだけましか。

七村 守晶

七村 守晶

…そろそろ3分経ったか?

七村 守晶

ちょっと硬いな…

カップ麺を食べ終えた私は、 風呂に入って寝た。 それしかすることがないから。

七村 守晶

七村 守晶

中々寝付けないな

七村 守晶

そういえば、来週テストだ…

七村 守晶

やだなぁ~

七村 守晶

また25位くらいに入れるかな?

七村 守晶

寝る前なんかに考え込んじゃって、バカみたい

七村 守晶

早く寝よっ

七村 守晶

…あれ?

七村 守晶

どこ?ここ

七村 守晶

真っ白…雪でも積もってるの?

気がつくと、私は辺り一面白で覆い尽くされた謎の空間にいた。

七村 守晶

夢、なのかな…
さっきまで寝てたし

七村 守晶

でも、夢にしてはやけにハッキリだな

七村 守晶

明晰夢?

七村 守晶

あ、遠くに誰かいる!

私は走った。 普通、夢ならば足がもたつき、 上手く走ることが出来ないだろう。 ただこの時私は、現実の感覚に近いものを感じた。

七村 守晶

(走っている音が聞こえる…?こんな細かい夢あるのか?)

私がその人のところまで近づきそうになると、相手の容姿が だんだんわかってきた。

七村 守晶

…!(金髪に、白い…布?
なんだか、ギリシャ神話に出てきそうな人だな…)

七村 守晶

それに…

七村 守晶

しっぽ?!

私が驚きのあまり大声を出すと、その人?はこちらに気づいた。

オメガスト・スメルア

あっ!スア!

七村 守晶

…え?

オメガスト・スメルア

こんにちはなのです!

七村 守晶

えっと…

七村 守晶

(どこからツッコめばいいやら…)

オメガスト・スメルア

あっ!驚くのも無理はないのですよ
あなたは、ここに来るのは初めてなのですから

オメガスト・スメルア

順を追って説明するのです!
ここは、誰もいない場所なのです。
私たち以外。
そして…ここは、あなたの望みがなんでも叶えられる場所なのです!

七村 守晶

…私の、望み?

オメガスト・スメルア

はい!
なんてったってここは、スア、貴方が作った場所なのですよ!

七村 守晶

私は、こんなところ建築した覚えはないですけど…。

オメガスト・スメルア

ぬぇ~!建築とかそういう話ではないですよ!貴方の『想像』から生まれた場所なのです!

七村 守晶

想像ですか?

オメガスト・スメルア

はい!スアは、静かな場所に行きたい。そう願ったのですから!
その想いが具現化したものがこの空間なのですよ!

七村 守晶

確かに、静かですね。何もないし。

七村 守晶

夢にしては、ずいぶん鮮明なんですけどね。

オメガスト・スメルア

ぬぇ~、ここは夢じゃなくて、じ…
いや、なんでもないのです。夢でよいのです…。

七村 守晶

?(何か言いかけてたけど、
気にしないでおこう…)

七村 守晶

説明ありがとうございます。
それで…貴方は誰なんですか?
あと、どうして私の名前を知っていたんですか?

オメガスト・スメルア

私は『オメガスト・スメルア』
【想像の天使】なのですよ!
あらためて、よろしくなのです!

七村 守晶

想像の…天使?

次回へ続く

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