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🌸

はぁ~

床にある丸い座布団の上に腰を下ろす。

お風呂上がりのクーラーの効いた部屋は涼しいが、自分にとっては寒すぎる。

クーラーのリモコンを手に取り、設定温度を変える。

暫くするとクーラーの動きがピタッと止まった。

丸く踞ると微かにマイキーの香りがした。

この部屋はどこからでもマイキーの匂いがする。

それは、マイキーの部屋だから。

彼がいないのはきっとコンビニへ行ったからだろう。

マイキーのブカブカのTシャツと黒い半ズボンを借りて、全身マイキーのモノになってる。

🌸

( これは、彼シャツ···? )

🌸

( いや、マイキーの部屋だしマイキーの匂いがするのは当たり前か。 )

このまま待っていても暇なだけなので、テーブルの上にある自分のスタホを手に取り

マイキーの帰りを待つことにした。

マイキーが帰ってきたのはそれから数分後だった。

佐野万次郎

あちー

コンビニ袋を片手に持ったマイキーが帰ってきた。

佐野万次郎

🌸ー、何食う?

鮭おにぎり、じゃがりこ、どら焼き···

テーブルにどんどん食べ物をのせていく。

迷わず鮭おにぎりを取り、後ろのベッドに寄りかかった。

🌸

鮭おにぎり食べるね。

佐野万次郎

ウン。

私が食べてる間にも食べ物を袋から出す。

🌸

( 殆どスイーツじゃん。マイキーらしい )

アイスを冷凍庫に入れ、私の隣に座った。

佐野万次郎

あちーな···

佐野万次郎

うわっ···

佐野万次郎

···また、刺されてる

🌸

( ···! )

🌸

ほんとだ。マイキー、去年も蚊に刺されてたよね。

🌸

コンビニ行くって言ってくれたら虫除けスプレーしてあげたのに

マイキーの右側の首と鎖骨辺りが少し赤くなっている。

佐野万次郎

🌸は刺されねぇ体質だもんな。

佐野万次郎

ホントずりィ

佐野万次郎

あー···痒ぃ

顔を顰めるマイキーが思いついたように言う

佐野万次郎

なんか、キスマに似ててエロくね?

🌸

自分でそれ言う?笑

🌸

あとから薬塗ってあげるね

鮭おにぎりを完全に食べ終わった私は、マイキーのベッドの上に座った

佐野万次郎

···🌸ってさ、ホントに蚊に刺されてねぇの?

🌸

え、何?

🌸

私が蚊に刺されない体質なのマイキーが1番知ってるでしょ~

笑いながら答えるとマイキーが私に近寄り、顔をぐいっと近づけた。

マイキーの黒い髪がふわっと揺れる

🌸

どうしたの、マイキー?

佐野万次郎

確かめてもいい?

ドサッ

🌸

···、!

私が答えを言う前にマイキーに押し倒される。

私の足の間に体を入れ、足に軽く手を滑らせた。

佐野万次郎

···コレ、何?

嬉しそうに聞くマイキー。

🌸

( わざとだっ···!反応を楽しんでる··· )

🌸

わ、分かってるクセに···!

佐野万次郎

🌸から聞きてぇんだよ···教えて?

🌸

マイキーが···つけたキスマじゃん···

🌸

分かってるなら聞かないでよ···

意地悪くマイキーが笑う。

マイキーがちゅっとキスマをつける。

佐野万次郎

オレの虫刺されとお揃いじゃん?

佐野万次郎

···こっちも確認しねぇとな

今度は私の着ているマイキーのTシャツに手を滑らせる。

こうなってしまっては完全にマイキーのペースだ。

🌸

まっ、マイキー···!

佐野万次郎

🌸が可愛いのが悪い。

佐野万次郎

🌸はオレだけのモノって印···

佐野万次郎

たくさんつけてやるから

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