いつも通りの眩しい日差し
あいつ
僕
いつも通りの何気ない会話
なんてない日が続く
僕は同性に恋をした。
自分でも気持ち悪いなんて分かってる。
でも、それでも、あいつの事を見ていると…
どうしても顔が熱くなる
あいつの話している時、ちゃんとした顔ができているだろうか
あいつ
僕
いま、僕はちゃんとした挨拶ができているのか?不安で不安で仕方ない。
あいつ
僕
あいつ
僕
あいつ
僕
こんなくだらない会話をして何気ない日常を送っていた。
そんなある日の放課後、僕はあいつに用事があったため、あいつを探していた
何か歌が聞こえた
聞き慣れた歌
聞き慣れた声で
あいつは、教室の窓に座って歌っていた
僕
と、僕は思った
こんな展開、漫画でも中々見ない笑
でも、あいつの歌声は本当に綺麗だった
本当に、心の底から思った
風に吹かれるカーテンと共にあいつは歌っていた。神秘的、という言葉が似合うと思う。
そこからだ。あいつを…こんな風に思ってしまったのは
恋なんて、くだらないと思っていた
ましてや男に恋するなんて
でも、意識すればするほど気になってしまうもので
ずっと…あいつの事が頭から離れなくなった。
関係値はそこそこあった
多分、1番仲のいい友達…と僕は思っている
そしてあいつはかなりの美形…
彼女が出来たとは聞いた事ない…が
告白は何回かされてるらしい
しかしその告白は全てキッパリ断っているらしい
まぁ、その方が都合がいいのかもしれない
あいつ
本当に急だった。
あいつの家にいつものように勉強会(と言う名のただのお遊び)をしていた時、唐突に聞かれた。
内心、すごく焦った。
でも、多分…しっかり答えられた。
僕
あいつ
僕
僕
つい口走ってしまった。
こいつの性格上、え?!だれ?!とか聞いてくるに決まってる。
僕
やってしまったと後悔しながらあいつの返事を待っていた
すると、帰ってきたのは信じられないぐらい素っ気ない返事だった。
あいつ
聞いてきた癖に、少し寂しそうにあいつは答えた。
僕
僕
あいつ
ピキッと来た。いつもの気まぐれか?
僕
あいつ
僕
なんなんだ?様子がおかしい
あいつ
机に顔を置き、僕に目線を移しながら言う
僕
素っ気ない返事だったかもしれない
あいつ
…少し安堵してしまった。お相手には失礼かもしれないが
僕
聞いてしまった。ついにこの時が来た
あいつ
少しの沈黙の後、口を開いた
あいつ
少し照れ臭そうにあいつは言う。
甘酸っぱいような、そんな雰囲気
僕
でも、聞いてしまっては仕方ないのだ
覚悟を決めて聞く
僕
恐る恐るという言葉が似合うぐらい、ゆっくり、慎重に聞いたと思う。
あいつ
あいつは目を逸らし、僕を指さす
僕
僕
あいつ
あいつは、少し顔を赤らめ、照れくさそうに僕を見つめてる
僕
理解するのに時間がかかった
あいつの表情、言葉の波長、何もかもそういう雰囲気だった
僕
僕
誤魔化して勉強へ戻ろうとした
その瞬間、あいつは俺の顎を掴んで、無理やり視線を合わせてきた。
あいつ
あいつは少し震える声で言った。緊張、してるのか
この時、僕は初めて恋の感覚を感じた
本当に、本当の恋の感覚を
今、僕の顔はきっとトマトみたいに真っ赤だろう
こんな事言われたら、嫌でも好きだと自覚してしまう
あいつ
僕
あいつの言葉を遮りながら、僕は真剣に見つめた。
僕
声を振り絞って言う
僕
なんだよその顔
顔を赤らめて、びっくりするような、照れてるようなアホズラ
きっと僕が初めて見たのだろう
あいつ
あいつは僕の顔に手を添えながら、優しく、嬉しそうに言った
僕
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
いつも通りの眩しい日差し
あいつ
僕
いつも通りの何気ない会話
しかし、確実に、今までになかった甘酸っぱい雰囲気があった
まだ一線は…超えていない
ただちょっと…唇同士が触れ合っただけ
そんな照れくさそうな僕たちを太陽は容赦なく打ち付けた
ここからは補足、紹介です。
k
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僕
あいつ
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