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1年後
私は19歳になっていた
昨年と同じように祖母に浴衣を着させてもらい、髪を結んでもらった
橘 美香
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
しばらくして
健人
橘 美香
健人
…………
橘 美香
健人
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
橘 美香
健人
健人は優しい顔でこちらを見る
橘 美香
バンッ!!
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
橘 美香
…………
橘 美香
橘 美香
バンッ!
橘 美香
橘 美香
健人
橘 美香
橘 美香
健人
橘 美香
「好き」
その2文字が喉に突っかかって出てこない
振られたらどうしよう、嫌われたらどうしようって不安でいっぱいだった
でも、健人の顔を見たら真っ直ぐに私を見ていて
優しい顔で微笑んでいた
そこで私の覚悟が決まった
橘 美香
健人はくしゃっと笑った
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
健人
健人はくるっと一周まわった
すると健人には綺麗な毛並みの動物の耳、真っ白な尻尾が生え
目の色も茶色から赤に変化し、浴衣が別の服に変わっていた
橘 美香
不覚にもそう思ってしまった
健人
橘 美香
健人
橘 美香
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
健人
橘 美香
私の目から大粒の涙が出てきた
健人
橘 美香
橘 美香
健人は私を抱きしめた
健人
健人が透明になってゆく
橘 美香
健人は口を動かし
「ありがと」
と言った
橘 美香
健人が見えなくなった
橘 美香
私は何度も後ろを振り向きながら帰路に着きました
…………
1年後
私はお祭りに来ていた
どうしても健人がいなくなったことが信じられなくて
橘 美香
2時間後
橘 美香
橘 美香
私が来たのは健人と毎年花火を見ていた秘密の場所
橘 美香
その時、強風が吹いた
橘 美香
橘 美香
私の手の上には
俺の姿が見えなくても、美香のこと大好きだよ
と書かれた紙が置いてあった
橘 美香
私は健人の手紙を胸に当てた
橘 美香
橘 美香
健人が近くで笑った気がした
姿が見えなくても私の大切な人
大好きだよ、健人