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ソラのメモリー

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ソラのメモリー

4 - 天姬じゃないの!?

♥

23

2024年02月26日

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セイ姉

ヒメ、つきましたよ

ソラ

いやいやいや……

さっきまでソラだったのに

もうヒメ呼びですかっ!?

ソラ

もうわけわかんない……

エン兄

そりゃそうだろうな

エン兄

ホント、女王様も何考えてんだろーな

ソラ

エン兄、ストップ

ソラ

頭おかしくなる

エン兄

あ、わりぃわりぃ

セイ姉

エン、ヒメ様も早く行こう

セイ姉

このままじゃ日が暮れる

ソラ

今度はどこ行くのぉ〜……?

エン兄

王宮だよ

ソラ

えぇ~……

もう、ホントに

わけわかんないっ!!!

ソラ

あとさぁー、ヒメ呼びやめてよぉ〜………

ソラ

違和感半端ない

セイ姉

それは女王様次第…かな

エン兄

意外とキビシーからな

エン兄

女王様

ソラ

へぇ〜?

何もかもがどーでも良くなってきた……

なるようになれだっ!

ソラ

うっわ

ソラ

ガチじゃん

目を丸くしている私を見て

エン兄たちは

もう見慣れて何も感じないって顔してる

すご

セイ姉

エン、扉開けて

エン兄

はいはい

ギキィ……ギギギギッ………

エン兄が扉に触れると

悲鳴を上げながらも開いた

………これも魔法ってやつ?

なんて考えている間にも二人はさっさと入っていく

ソラ

ま、待ってよ~

しばらくお城の中をウロウロしていると

すっごく広い部屋に出た

セイ姉

女王様、ヒメをお連れしました

ソラ

女王様………?

セイ姉の目線の先には30代くらいの女の人がいた

女王様ってことはあの人が…………

ソラ

お母さん……?

ってこと?

広い部屋だから声が響く

返ってきた声は………

女王様

天音か?

だった

ソラ

え?

セイ姉

え?

エン兄

は?

予想外の言葉に

セイ姉たちもぽかんとしてる

女王様

………天音ではないのか?

ソラ

え、えと……その……、

セイ姉

ソラ……じゃない、天姬でございます

言葉が出なくなった私の代わりに

セイ姉が言ったら

女王様

エント

エン兄

はい、女王様

女王様

ハワロを連れてこい

女王様

調理部屋にいる

エン兄

承知いたしました

エン兄はそう言ってどこかへ行った

ソラ

セイ姉、セイ姉

セイ姉

どうかした?

ソラ

ハワロって誰?

セイ姉

あぁ、女王様の執事だよ

ソラ

あぁ、なるほど

さすが女王だ

執事がいるのは当たり前なんだろうな

ハワロ

女王様、只今参りました

そう言って現れたのは

おじさん? おじいさん?

だった

女王様

ハワロよ

女王様

貴様は我が娘をあちらの世界に預けてくるとき、なんと名乗ったのだ

ハワロ

名前……ですか

ハワロ

天姬と、名乗りました

女王様

………!

ハワロの一言で

空気がピンと張り詰めたのがわかった

女王様

……ハワロ、貴様はクビだ

ハワロ

………っ

ハワロ

なぜ!?

女王様

当たり前だろう

女王様

この国のヒメの名を間違えたのだ

女王様

クビなだけまだましだとおもえ

女王様は淡々と続ける

ハワロ

………クソっ

ハワロはそう呟いて行ってしまった

女王様

セイラ、エント一旦下がれ

エント&セイラ

承知しました

タタタッ

セイ姉たちは足音とともに消えていった

女王様

………天音よ

……あ、私か

ソラ

はい、何でしょう

女王様

ハワロの行為を許してやってくれ

女王様

あんなやつだが根はいいやつだ

行為………

名前のことだよね………

あの名前のせいで、私は………

ソラ

少し厳しいかもしれません

女王様

何故?

ソラ

私はあの名前のせいで苦しい思いをしてきました

ソラ

そんなことを許せ? 無理です

女王様

そうか……

女王様

………まあいい

え、いいの?

思わずずっこけそうになった

娘がこんな思いしてんのにいいわけ!?

………まぁ、我慢だ我慢

女王様

今日からは天音(あまね)と名乗れ。いいな

ソラ

わかりました

これで話は済んだのか、

女王様は満足そうな顔をした

ソラ

あの……女王様

女王様

なんだ?

ソラ

一つの聞きたいのですが……

女王様

うむ?

ソラ

私はどうしてあっちの世界にいたのでしょう?

女王様

………いづれ話す

女王様

もう少し待ってくれ

ソラ

……わかりました

女王様

話はそれでいいか?

ソラ

はい

女王様

わかった

女王様

ヴァイ、セイラとフーカを連れてきてくれ

ヴァイ

承知しました

ヴァイと呼ばれた男の人は

頷き、鈴を鳴らした

リン……

そしたら……

セイ姉

お呼びでしょうか

……とセイ姉と、誰だろ女の子がひとりやってきた

あ、フーカって子かな

女王様

天音を部屋に案内して、着替えの手伝いをしてやってくれ

セイラ&フーカ

かしこまりました

どうやら私は今から部屋に連れて行かれるらしいけど

………どんな部屋なんだろ

少しワクワクする

ソラ

広ーーい!!

私が連れてこられたのは何十人が入りそうなひっろい部屋だった

セイ姉

天音ヒメ、喜んでいる場合じゃないです

セイ姉

お着替えしなくちゃ

セイ姉がそう言っている間にフーカって子がドレス? を持ってくる

フーカ

セイ、その前に自己紹介しない?

フーカ

このままじゃちょっときまづいじゃない

フーカ

ねぇ、ヒメ様?

そう問われ、私はコクコクと頷く

フーカ

ほら

セイ姉

………そうね、そうしましょうか

フーカ

ふふっ、じゃああたしから

フーカが手を上げたので、

フーカ、セイ姉、私

という順になった

フーカ

あたしの名前はフーカ

フーカ

みんなにはフウって呼ばれてます。よろしくね

挨拶の仕方からして

フーカは…フウは壁隔てなく接するタイプらしい

セイ姉

じゃあ次は私が

セイ姉

私はセイラ

セイ姉

みんなにはセイって呼ばれてます

セイ姉

これからはセイ姉じゃなくてセイって呼んでね

ソラ

あ、うん。わかった

………ってことで今日からはセイで活かせていだだきます

ソラ

最後は私か……

2年前のこともあって緊張する

………あ、でも、

私、もう天姬じゃないんだ……!

ソラ

すぅーーっ

フーカ

あははっ、ヒメ様落ち着いて! ゆっくりどうぞ

ソラ

……私は天音

ソラ

一応、ヒメらしいけど

ソラ

あんまりヒメって呼んでほしくないな

フーカ

じゃあ、なんてお呼びしたらいいでしょう?

ソラ

あ、ヒメを外してくれるだけでいいよ

フーカ

なるほど、わかりました!

フーカ

これからは天音様と呼ばせていただきます

ソラ

うん、よろしくね

ソラ

セイも、ヒメは外してね

ソラ

あと、セイが敬語だとなんか違和感しかないから普通に喋ってね

フーカ

あははっ、セイらしくないってさ〜

フーカ

あたしもちょっと思ってたんだよね〜

セイ姉

……もうっ、フウったら

セイ姉

天音様、わかったよ

セイ姉

…様付けなのに敬語じゃないってのは初めての感覚だな

ソラ

そ、そうなの?

ソラ

勝手にそうしちゃってよかったかな………?

フーカ

これぐらいなら大丈夫よ

フーカ

女王様もお怒りにならないわ

ソラ

そっか、よかった

……エン兄が怖いっていうから心配しちゃったじゃん

と、心のなかで怒っておく

セイ姉

さ、そろそろ着替えましょ

セイ姉

女王様をまたせたらそれこそ怒られちゃう

ソラ

ヒッ………

フーカ

コラ、セイ

フーカ

天音様を怖がらせてどーするのよ

あぁ、言い合い始めちゃった…

前にもこんな光景あったような……

デジャヴ?

セイ姉

女王様、只今戻りました

ドレスに着替えたあと、また大広間に戻ってきた

私をじーっと観察した女王様は…

女王様

さすがは我が娘だな

女王様

華がある

え………///

初めて言われた、そんなこと!

ソラ

あ、ありがとうございます

ソラ

女王様

女王様

うむ

女王様

ところでだが、天音

女王様

私のことは母上と呼べ

ソラ

……はい

ソラ

わかりました、母上様

私がそう言うと母上様はニッコリと笑った

フーカ

うわぁ、女王様が笑ってるの久々に見たわぁ

フウがボソッと呟いた

女王様

フーカ言葉には慎むように

フーカ

申し訳ございません

けど、母上様には聞こえてたらしい

……少しおもしろい

女王様

さて、そろそろ呼ぶか

女王様

ヴァイ、エントたちを呼びなさい

ヴァイ

かしこまりました

エンたちってことは何人がいるのかな、

………5分後、私の予想はあたった

1.2.3.4…あれ、一人女の子がいる

女王様

天音、この者たちはこの世界のそれぞれの国の王子、姬たちだ

女王様

これから仲良くするように

ソラ

わかりました

えーっと…

エン兄と…

青色の髪の男の子と……

水色の髪の女の子と……

フウと………

茶髪の男の子と………

セイと…………

紫の髪の男の子だ

私、これからどうなるんだろう……………?

シホナ

第四話、いかがでしたでしょうか?

シホナ

一気にキャラが出てきて名前を考えるのが大変でした

シホナ

あ、裏話しちゃった……

気を取り直して

シホナ

第五話もお楽しみに!

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