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#独り言
#wki
若菜
96
17
#Mrs. GREEN APPLE
RanJam
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コメント
2件
夢遊病?やっぱ泣くのいいね……🫶
若井は柔らかな綿を両手で掴むと 腕の中に抱き寄せた
若井
その感触を楽しんでいると ふっと、どこからから声がする
若井はうるさく感じると 寝返りを打った
若井
不快な声を遮断しようと 手探りで布団を探す
藤澤
若井
強く身体を揺すられた感覚で 若井は眠りから覚醒した
若井
混乱しながら見渡すと 藤澤の寝室にいる
若井
若井
昨日の記憶を思い出すが 途中から記憶が無い 何かまずい事をした気がする
若井
藤澤
若井が顔をあげると 藤澤は既に寝巻きから着替えている
若井
服装を見渡して聞くが 藤澤はそれには答えずに話をした
藤澤
若井は背筋を伸ばすと固まった 昨日の不安定な状態のままから 話も何もしていない事を思い出す
若井
藤澤
若井
すると藤澤はこくりと頷いた
藤澤はお休み打診の時に調整をした本人だ。 今日はソロの雑誌撮影があることを把握している。
若井
藤澤
若井は眉を顰めると思考した。 確かにそれはおかしい。
若井
藤澤
若井
若井
藤澤が頷いた
若井
若井はベッドから立ち上がると 昨日脱ぎ捨てたであろう服を探す
藤澤
若井
若井は上着を着ながら 大森が行きそうな場所を 思い浮かべる。
若井
その時、藤澤のスマホが鳴った。 スマホを素早く取ると短く言う
藤澤
若井が頷くと藤澤が通話を始める。
藤澤
藤澤
藤澤がほっと息を吐いた。 若井も一安心すると ベッドに腰をかける。
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤が目を開くと 若井に視線を飛ばした
若井
若井は驚いて立ち上がると 藤澤のスマホに耳を寄せる
藤澤がスピーカーに切り替えると 部屋にマネージャーの声が響く
マネージャー
マネージャー
マネージャー
若井
マネージャー
マネージャー
マネージャー
藤澤
そういうと藤澤は通話を切った。 そして若井を見ると言う
藤澤
若井
若井は自分の服を見渡すと頷いた 髪は整えてないが 今はそんな場合じゃない
若井
藤澤はすぐにタクシーを手配する。 5分ほどで到着したタクシーに 乗り込むと2人は事務所に向かった
2人は事務所に到着すると マネージャーが駆けつけた 足早に大森の元へ向かいながら 現状を説明する
マネージャー
若井
マネージャー
マネージャー
ふんわりと説明をすると 部屋を示した。
マネージャー
マネージャーは扉をノックすると そっと声をかけた。
マネージャー
マネージャー
そう呼びかけてしばらく 待っていたが返事がない。
マネージャー
マネージャー
マネージャーがそう言うと 引き戸の扉をそっと開けた。 中を覗くと遠慮がちに ペコリと頭を下げた。
マネージャー
マネージャーは 扉の前から身を引くと 後は任せると言うように 頷いた。
藤澤も任されたというように 頷き返す。
マネージャー
マネージャーが小声で言うと オフィスフロアに戻って行った。
藤澤
藤澤が部屋を覗くと 大森は4つ椅子がある中でも 一番隅っこにある椅子に 座っていた。
藤澤
藤澤が声をかけると 大森が小さく頷く
藤澤が部屋に入ると 若井も続いて入った。 引き戸を閉めると より気まづい空気が充満する。
藤澤は大森の正面に座った。 壁に寄りかかるように座る大森は 少し緊張の面持ちになる。
大森
大森は何も言わず 手元に視線を移した。
藤澤
大森
藤澤の言葉を遮るように 大森が口を開いた
藤澤
藤澤
藤澤が強い言葉を使ったので 隣に座っていた若井は 緊張で背筋が伸びた
少しの間をおいて藤澤が続ける
藤澤
藤澤
そういうと藤澤は 大森の膝あたりを見つめた
藤澤
若井が視線を持っていくと 膝に大型の絆創膏が貼られている
大森
大森の指が絆創膏を撫でる
大森
藤澤
大森
大森
藤澤
藤澤がさらに詰めると 大森は苛立って眉間に皺を寄せた
大森
藤澤
藤澤はスマホを大森に見せた。 時刻は5時30分を指している しかし、大森はそれを見ようとせず 顔を背けると再び黙り込んだ
大森
藤澤
藤澤から微かに怒りの匂いが立つ ゆっくりと首を傾げると 顔を大森を寄せる
藤澤
藤澤
大森は横を向いたまま動かない しかし、微かに眉が下がった。
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤がそういうと 椅子の背もたれに寄りかかった。
しばらく部屋に沈黙が流れた。 2人のラリーが一時的に止まると 若井が遠慮がちに言葉を口に出す。
若井
若井は声が掠れた。 それを慌てて咳払いで誤魔化す。 それに反応するように 大森のまつ毛が微かに揺れた。
若井
若井
すると大森は開いていた指を ギュッと握った。 だが、それでも沈黙を貫いた。
大森
するとノックをする音が部屋に響く。
若井
若井が返答をすると マネージャーが引き戸を開けて 顔をだけを覗かせた
マネージャー
マネージャー
そういうとマネージャーが タブレットを若井に見せる。
若井
とりあえず若井は立ち上がると タブレットを受け取った。 マネージャーが口を開く。
マネージャー
若井
若井はマネージャーの顔を 2度見した。 マネージャーもバツが悪そうに言う
マネージャー
マネージャー
マネージャー
若井
若井はひとまず納得すると タブレットの画面に 目線を落とした。
位置情報の記録に触ると 変化は昨日の夜11時頃から すでに始まっている。
大森は自宅を出ると 徒歩で日比谷線に向かっていた。 最寄り駅に到着すると そのまま電車に乗っている。
若井
若井はもうその時点で驚いた。 最近は車移動が主流だ。 だからそこ大森が電車に乗る その行動に違和感を感じた。
記録だと奥多摩駅に 到着したのは深夜1時近く。 大森は駅を降りると山の方向に 歩き進んでいた。 その記録が4時間も残されている。
若井
てっきり大森は朝方に 奥多摩に向かったと思っていた。 しかし、この記録を信じるなら 昨日の夜1時から少し前まで 歩き続けていた事になる。
若井
するとマネージャーが頷く
マネージャー
若井
そう言うとマネージャーは 申し訳なさそうな顔をして答える。
マネージャー
そこまで言うと マネージャーが言葉に詰まった。 横目でチラリと大森を伺う。
マネージャー
若井
若井が質問すると マネージャーは苦笑いのような 笑みを浮かべた
マネージャー
マネージャーはそういうと ささっと部屋から出て行った。
藤澤
いつの間にか藤澤が真隣にいる。 若井の手から さっとタブレットを奪った。
トントンと画面を操作する程 藤澤の顔が曇っていく。 気持ちは分からなくもない。
若井は大森を見つめると 彼の前の椅子に腰かけた。 若井が目線を合わせても 大森は合わせない。
若井
大森は答えない 手元を見ると 暇つぶしのように指を弾いた。
若井
大森の膝に貼られた絆創膏を 若井が撫でる
若井
若井
大森が微かに目を細めた。 やけに寂しそうに見える その表情に心が痛む。
藤澤
その時、藤澤が呟いた。
若井
若井が顔を上げると 藤澤はチラリとこちらを見る。 立ち上がって見ようとすると 藤澤からこちらへ向かってきた。
藤澤
藤澤が示したのは Googleアカウントに 保存されている写真だ
マネージャーが 情報設定を共有に切り替えたので この端末にも 写真が共有されたのだろう
そこに写っていたのは 大森が奥多摩へ向かうまでの写真 その後、到着したあとの写真
ゆうに100枚を超えている。
若井
若井がそれをのぞき込む。 どれも景色を写した物だ。 たまにピースをした指も映っていて 想像より楽しげな雰囲気がある
若井
これが藤澤の何に引っかかったのか 分からず首を傾げた。 しかし藤澤は顔を横に振ると 別のところを指さした
藤澤
若井がそこに目線を走らせた。 するとフォルダ名に 手が加えられている
「僕は妖怪です」
若井
すると突然大森の指が 一枚の写真をタップした。
若井は何か意味があるのかと思って 慌てて大森を見つめた。 しかし大森は目を細めると よく見ようと前のめりになった。
若井
若井が話しかけても 大森はお構いなしで 別の写真を選び始めた。
その辺で大森は2人に 見せるためではなく 自分が見るためにタブレットを 操作していることに気がついた。
藤澤
大森はとうとう藤澤から タブレットを取り上げると その写真を1人で見始めた。 たまに拡大までして観察している。
正直、その大森の姿は異様だった。 さっき取った写真だと言うのに やけに嬉しそうに懐かしそうに それを眺めている。
藤澤
藤澤
藤澤も何かを感じたのか 大森からそのタブレットを奪った。
大森
柔らかく微笑んでいた 大森の口元が再び下がった。
藤澤
藤澤
大森
大森が素早く口を挟む しかし藤澤は首を振った。
大森
藤澤
大森が瞳に怒りが滲むと 藤澤も対抗するように 背筋を伸ばした。
藤澤
大森
大森が叫ぶと 藤澤の肩を突き飛ばした。
若井
強く押された藤澤は 後ろによろめく。 その隙に大森は タブレットを取り返した。
藤澤
若井
若井が手を貸そうと 腕を伸ばした。 しかし藤澤はそれを拒むと 反撃の為に大森に歩み寄った。
若井
若井は慌てて藤澤の服を掴むと それを阻止した。 今、反撃などをしたら さらに大森は心を閉ざしてしまう。
藤澤
若井
しかし、その様子すら気にせず 大森はタブレットを床に置くと 膝をついて夢中で 写真を見始めた。
藤澤
その大森の行動に 流石に違和感を感じた藤澤は 反撃の気持ちを緩めた。 変わりに同じように膝を折ると 大森の隣に座る。
藤澤
藤澤
大森
大森はほとんど 口を動かさないで答えた。
大森
タブレットには一枚の写真がある 確かに暗すぎて 何を写した物なのか分からない
藤澤
藤澤
藤澤
すると大森はタブレットを傾けて 写真をよく観察した。
大森
藤澤
すると大森は一瞬キョトンとした 顔で藤澤を見つめた。 しかし、すぐに目線を タブレットに戻した。
大森
藤澤
若井
若井が藤澤とは反対側に座ると タブレットを操作した。
大森
若井がスクロールすると 一枚の写真を示した
若井
タブレットには街灯で 照らされる木々が写っている。 光の具合も良くとても幻想的だ。
大森
しかし、大森は返事だけすると すぐに次の写真に移動した。
若井
若井は寂しそうに大森を見つめた。 この写真から 話を広げたかったのだろう。
大森は若井の様子には気が付かず スクロールを繰り返した。 すると一枚の写真で手が止まった。
写真にはお地蔵さんが写っている。 よく手入れされているのか 綺麗な毛糸の帽子を被っていた。
若井
大森
しかし大森は答えず 写真に映り込んでいる ピースサインを拡大した。
若井
若井も何かあるのかと思って 少し前のめりになる しかし画面に映るのは 大森のピースサインだ
若井
若井
大森
しばらく大森の返答を待った。 返答がないのでチラリと伺うと 大森が懐かしそうな笑顔で その指を見つめている。
若井の違和感は 大きくなるばかりだった。 なんでこんな表情で この写真を見るんだろう
若井
若井は心配になって 大森の肩を叩く。
大森
大森がタブレットから 若井に目線を移す。
若井
大森
大森は若井の問いで やっと自分が微笑んでいることに 気がついたようだ。
大森
大森の顔からスっと笑顔が消えると 何故か口元を手で隠した。
大森
若井
若井
若井は地面に顔を寄せたまま 大森に目線を投げた。 それでも視線が合わないので 若井は意識を引き寄せるように 大森の頬を指で撫でる。
大森
若井
若井
しかし大森は瞳を泳がすと 俯いてしまった
若井
若井の指が 大森の手のひらに 移動するとギュッと握った。
若井
それでも大森は ただ項垂れるだけだった。 若井はしばらく待ったが 大森が口を開く事はなかった。
若井
若井
そう言うと若井は立ち上がった。 藤澤が気遣う目線を投げたが そんな藤澤にも背中を向けると 会議室から出ていってしまった。
藤澤
大森
扉が閉まると 部屋に重たい沈黙が流れた。
大森
大森が不意に言うと立ち上がった。 しかし藤澤も同じ様に立ち上がり 扉の前で進路を妨害する。
藤澤
藤澤
大森が微かに眉を顰めると 目にかかる前髪をかき上げた
大森
藤澤
藤澤
藤澤がそう言うと 大森は再び口を閉ざした。
藤澤
藤澤はそういうと タブレットを取り上げた。
大森
取り返そうと手を伸ばすと 藤澤は一枚の写真を大森に見せた。
藤澤
藤澤が示したのは 大森が気になっていた 暗すぎて失敗している写真だ。
藤澤はさらにスクロールをする。 そして地蔵を写した写真も示した。
藤澤
藤澤
藤澤
大森の瞬きが増えた。 焦りを隠すように唇を舐めると 突発的に言葉を吐く。
大森
しかし藤澤は 大森の進路を妨害し続けた。
大森
藤澤
大森
大森の目線が自分の指に向かう。 しかし大森の中指には 指輪がはめられている。
大森
大森が答えると 藤澤の瞳の色が濃くなった。
藤澤
藤澤
大森の瞳が開くとふらりと揺れた。
大森
大森
タブレットを取ろうとするので 藤澤は取られないように 高い位置に持ち上げた。
藤澤
藤澤
大森の呼吸が速くなっていく。 それに比例するように 瞳の色も濃くなった。
大森
大森はそう言うと 中指に着いている指輪を取ると 隠すようにポケットに入れた。
大森
藤澤
藤澤はタブレットを下ろすと 大森に見せた。 そして指輪を示す。
藤澤
大森
藤澤
藤澤
大森
藤澤が微かに目を細めた。 そして指輪が1つしかない 写真を指さす。
藤澤
藤澤
大森
大森
藤澤
藤澤が不思議そうに首をかしげた。
大森
そこまで話すと 大森が口を閉ざした。
大森
藤澤が突き刺すような目つきで 大森を見ている。 大森は自分の指輪を基準にして 答えを探している事に気がついた。
大森
大森があっさりと答えると 藤澤が頷いた。
藤澤
大森は意味がわからず 藤澤を見つめたまま呆然とした。
藤澤
藤澤
そう言うと地蔵の写真を見せた。 それも指輪は1つだ。
つまり違和感を確かめるための 藤澤の罠だったという事だ。 それを知った大森はタブレットから 目線を動かせない。
藤澤
藤澤
大森の身体が微かに震えている。
藤澤
大森は下唇を噛むと こくりと頷いた。 藤澤が微かに息を飲んだ 雰囲気がする。
藤澤は手を取るとそっと握った。 大森の指が微かに震えている。
藤澤
藤澤が手の甲を優しく撫でる。
藤澤
藤澤
藤澤がそう言うと 大森が吐き出すように息をした。 何かに怯えるように呼吸が 荒く速くなっていく。
藤澤
藤澤は大森の頬を掴むと 瞳を覗き込んだ。
藤澤
藤澤
大森
それまで平気そうな顔をしていた 大森が突然、顔を歪めると 苦しそうに唸った。 両目から大粒の涙がこぼれる。
藤澤は大森の指を絡め取ると ギュッと握った。
藤澤
藤澤
藤澤がそう言うと 大森は涙ながらも笑顔になった。 同じように手を握り返して頷く。
大森
大森
大森の言葉に 藤澤も笑顔になると頷く。
藤澤
藤澤
大森がズズッと鼻をすする。 藤澤は改めて 大森を見つめると質問した。
藤澤
大森
大森
大森が涙声で答えると 震えながら息を吸い込んだ。
大森
そこまで話すと 大森の嗚咽が大きくなる。 そのまま泣き出しそうになったので 大森は一旦、息を止めた。
大森
藤澤
大森がゴクリと唾を飲み込むと 話を続ける。 声が震えると、たまに上擦る。
大森
大森は胸の前に手を持ってくと 上着をギュッと握った。 その姿はその時の不安を まだ抱えてるように見えた。
藤澤
藤澤はそういうと 大森に身体を寄せて抱きしめた。
大森
大森が小さく頷くと 藤澤の腕の中でフルフルと震えた。 たまに苦しそうに息を詰まらせる。
泣いている事を察した藤澤は 大森が安心できる様に 背中を撫でて声をかけ続けた。