テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
28件
弟思いの🦈ちゃんの過去辛すぎる 耐えてここまで来れたのがすごい あと師匠の表現力がすごい!!
…やばい、涙通り越して鼻血がでてきそう、(?) こさめちゃん、…名前の才能あるねッ☆(( なーるほど、全てはお父さんのせいなのか…🔪🔪🔪🔪 けど、いなかったらいるみこに会えなかったから…うぅん いや、やっぱやろう🔪🔪🔪🔪🔪🔪🩸🩸 次も待ってるね!
昨日のストーリーみる時間なかった(´;ω;`) 過去、みんなつらそうだなあ。でも続きがきになる! テスト勉強がんばります。。。。
ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️兄弟パロ⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ ⚠️こさめくん難聴⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
俺はゆっくり、瞳を閉じた。
???
母
俺は物心ついたときから、世界は音のない箱みたいで、俺はその中に閉じ込められていた。
3歳の頃、父は突然と姿を消した。
理由なんて知らない。
ただ、泣き叫ぶ母の背中が焼きついている。
母は高校生で俺を産んだ。
まだ子どもみたいだった母が、子どもを育てなきゃならなかった。俺が耳が聞こえないなんて知らずに。
母
母
母
???
だから、母は何度も口を動かしていた。
声の大きさも、涙の熱も、俺にはただ映像みたいに見えるだけだった。怖かった。
言葉も、音も聞いたことがなかった俺は、何も反応も出来ずにただ座っていた。
???
??
6歳になった頃、家に新しい父親ができた。
母が笑おうとするたび、その影が背中に差したように見えた。
そして、1年後に弟が生まれた。
緑色の髪に赤い瞳。
小さなその姿を、俺はじっと見つめていた。
泣き声は聞こえなかったけど、母の腕の中で口を大きく開けて必死に何かを訴えているのが分かった。
当時の俺は、''弟''と言う認識もしていなかったし、自分が''兄''である自覚もしていなかった。
7歳にして言葉も、文字も何もかも知らなかった。
だけど俺は、不思議とそっと手を伸ばした。
???
すると、弟は俺の親指をぎゅっと握りしめた。
細い力なのに、離さない。
この頃は何も言葉を知らなかった。
だけど、今なら分かる。
――俺はこの子を守らなきゃ、って、そう思ったんだ。
母
父
???
??
けれど、それから父は変わってしまった。
母を殴るようになった。
怒鳴る口の形は分かる。でも意味は分からない。
聞こえない俺にも伝わったのは、あの恐怖だ。
手が振り下ろされるたび、胸が凍りついた。
そして、あの日。
父の腕が振り上がり、母がよろめいた。
その腕の中にいた弟が、床に落ちかけた。
気づいたら俺は走っていた。
必死で弟を抱き上げて、そのまま家を飛び出した。
(はあッ……)
(はあッ)
春になったとはいえ夜は冷え込む。
夜の冷たい空気が俺達を突き刺した。
弟は泣いていた。声は聞こえない。
でも、小さな体が震えて、俺の胸にしがみつく。
その震えが、耳の代わりに俺に叫んでいた。
――怖い、助けて。
(はあッ…)
(………はあ''ッ)
ほんのり白い息が目の前で凍る。
俺はただ必死で歩いた。
弟を抱きしめ、何度も背中をさすりながら。
目指したのは、いつも遊んでいた公園。
そこなら、ほんの少しでも、夜の恐怖から逃れられる気がしたから。
瞳をゆっくりと開けた。
こさめ
ベッドに体を預け、涙が布団に滲んだ。
俺の過去は、強く瞳を閉じれば昨日のように思い出す。
今思えば、言葉を知ったのは小学生にあがってから。
下手したら中学年から高学年にかけてだったかもしれない。
言葉を教えてもらうまで、自分の名前も分からなかった。
だけど、俺の名前はちゃんと親が名付けてくれたものなのは確かだ。
だけど、''すち''はどうだろうか。
きっと、もっと素敵な名前があったはずなのに
俺の耳が聞こえないから、言葉を知らなかったから、文字を知らなかったから。
俺が初めて話した適当な言葉で、名前が決まってしまった。
こさめ
初めての贈り物ッ…持ち帰って来てあげられなくてッ…
ごめんねッ…すっちー……
こさめ
突然ベッドが振動した。
俺は少し頭を上げて、辺りを見渡した
目に入ったのは、画面が光ったスマホ。
確認すると、なつくんからの連絡だった。
こさめ
……優しいなぁ…なつくん
でも……ごめんなさい
俺はすぐに電源を落とした。
話せる気がなかった。
いるま
みこと
みこと
みことは手を重ねながら胸元にあてて、心配そうな表情でそう言った。
いるま
みこと
俺はこさめの部屋の前を離れ、歩き始めた。
すち
みこと
いるま
廊下の角から急にすちが飛び出してきて、俺は苦笑しながらすちの頭に手を置いた
すち
いるま
いるま
すち
すちは頬をぷくっと膨らませた。
みこと
すち
いるま
すちはみことの後を着いて行った。
グスッ……泣
いるま
俺は立ち止まって、再びこさめの部屋の扉をしばらく見つめた。
''……ッすッ………ちあッ…''
こさめの泣き声を聞くと、不思議とあの日のことを思い出す。
俺とこさめが出会った、あの日の夜を。
ぬしぬし
ぬしぬし
♡600
ぬしぬし