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ガタンゴトン…

ふわり、と開けた窓から入ってくる風が頬を撫でる。

窓の外には、見慣れない景色が広がっていた。

普通じゃありえない、ドラゴンやペガサスが宙を舞っている。

今日から私は、魔法使い(の卵)の仲間入りだ。

ディア

(こうなるとは思ってなかったなぁ…)

こうなったのも、訳がある。

それは、1年前

中学三年生の、春の事─

まさかあんなにいきなりだったなんてね。

医者

─やれる事はしましたが…

医者

そう長くは生きられないでしょう。

ディア

え…

そう長くって…

どういう事なの!?

医者

せいぜい2ヶ月ほどでしょう、、、

ディア

お姉ちゃん…

ディア

(手を握る)

ガレット

…ごめんね。

お姉ちゃんは

「植物病」にかかっていた。

進行が早すぎて、

止めることが出来なかった。

ディア

(信じられない。)

ディア

(あと少しで死ぬの?)

長くても2ヶ月しか一緒にいられないってこと?

医者

…はい

ガレット

…ッ…

ディア

お姉ちゃん…

ディア

軽い病気だって言ったじゃん…

ガレット

ごめん…

ガレット

……ほら!

ガレット

あと少しなんだから。

ガレット

話せることは話しておかなきゃ。

ディア

…うん…

─それから毎日、

私は病室へと通った。

お姉ちゃんは、

「天才」と呼ばれるほど頭が良くて、

この前テレビの特集にもなっていた。

ガレット

ーーー。

ディア

ーー!

ガレット

…そうだ。

ガレット

今更だけど、

ガレット

私の学校について話しておくね。

ディア

?なにか特別なの?

ガレット

うん。

そこで初めて、

この学校のことを知った。

ガレット

私の学校はね、

ガレット

魔法学校なの。

ディア

え?

ガレット

魔法学校。

ディア

ん?

ディア

お姉ちゃん魔法使えるの??

ガレット

うん。ディアも使えるはずだよ。

そう言って人差し指を立てると、

指先に火が灯った。

ディア

わぁ…

ガレット

ディアもやってみ?

ディア

こう?(人差し指を立てる)

ガレット

「フレイム」って言ってみて。

ディア

…「フレイム」

その途端、私の指先に火が灯った。

ディア

…熱くない

ディア

(不思議)

ガレット

触ると熱いよ。

ガレット

…できるなら安心した。

ディア

え?安心って?

ガレット

行けるね。

ガレット

"アヴニール魔法学校"へ。

ディア

…ゴクリ

ガレット

大丈夫!

ガレット

ある程度の魔法が使えれば行けるから!

ディア

心配だなあ…

ガレット

……ッ!

ディア

お姉ちゃん!?

…その日の夕方、

お姉ちゃんは亡くなった。

─それから色々あってここにいる訳だけど…

ディア

緊張するなぁ…

ディア

大体なんで私だけ1号車なんだ…

ディア

みんな後ろだし…

大きな校舎が見えてきた。

─初めての授業の日。

ディア

入学式は無いんだな…

ディア

なんかやるって言ってたっけ。

─間もなくアヴニール魔法学校へ到着致します。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

では、行ってらっしゃい。

心無しか、アナウンスがお姉ちゃんの声に似ている気がする。

ディア

…行って来ます。

ディア

お姉ちゃん。

私は、新しい学校への第1歩を、

今、踏み出した。

……To be continued

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コメント

7

ユーザー

楽しみぃ!

ユーザー

楽しみだー!( *´꒳`* )

ユーザー

おぉ!楽しみ!!

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