〜竜胆side〜
チュンチュンチュン((
静まりきった部屋に 雀の鳴き声が響く
竜胆
んっ……
俺は重い体を起こし、 時計に目を向ける
竜胆
早く…起き過ぎたな…
竜胆
…まぁいいや…
準備しよ…
準備しよ…
今日は“入学式”の為、 新しい制服に手を通し リビングへと向かう
〜リビング〜
竜胆
……
俺は無心でTVを見ながら フルーツグラノーラを 牛乳に漬けスプーンで掬い 口へと運ぶ
竜胆
はぁ…今日も
“帰ってきてねぇ”のか
“帰ってきてねぇ”のか
少し、自己紹介をしようか… 俺は“灰谷”竜胆 歳は、16 今日から高校へ進学する
親は俺が幼い時に“離婚”したらしい
帰ってきてない…とは 俺の父親の事…シングルファザーで 朝夜働きっぱ
竜胆
あ゙っ……
時間迫ってるし!
時間迫ってるし!
朝は時間が経つのが早い… 台所へ食器を持って行き 玄関へ向かう
竜胆
??えっと……
特別教棟って…どこ…
特別教棟って…どこ…
〜学校〜
竜胆
え?分かんね……
やばいやばい…
やばいやばい…
辺りを見渡し、教師を 探そうとしたとき誰かに 声を掛けられる
?
ねぇ、君…
もしかして迷子?
もしかして迷子?
竜胆
えっ…ッ…//
整った顔立ち、スラッとした 体型…誰もが虜になる様な… 美男子に声を掛けられる
?
??おーい?
大丈夫??
大丈夫??
竜胆
へっ?//
?
道に迷ってんでしょ?
連れて行ってやるから
連れて行ってやるから
?
場所教えてくんない?
竜胆
あっ…//
特別…教棟に行きたくて…
特別…教棟に行きたくて…
?
ん、じゃあ
付いて来て〜
付いて来て〜
前を歩く美男子の背中を 追いかける様に歩く
〜特別教棟〜
?
あ、そーだー!君の名前
教えてくんね?
教えてくんね?
前を歩いていた美男子は 後ろに居る竜胆に話し掛ける
竜胆
な、名前ですか?…
えっと…
えっと…
竜胆
灰谷…竜胆です
?
ッ…へ〜
竜胆って言うんだ
綺麗な名前だね
竜胆って言うんだ
綺麗な名前だね
にこりと微笑み 竜胆の頭を撫でる
竜胆
そうですかね//
竜胆
あ、あの!
?
んー?
竜胆
先輩は名前なんて
言うんですか?
言うんですか?
?
んー……俺は──
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