桃赤 青赤
この好きを
兄弟パロリクエストです
夜の9時
仕事でガチガチになった肩を
片手で解しながら
アパートの階段を上がる
手にはビニール袋いっぱいのお酒
階段をのぼりきりると
見慣れた赤い髪が
俺の部屋の扉の前でうずくまっていた
赤
俺が来たのに気づいたのか
顔を上げニコッと微笑む
俺は鍵を開けながらため息
桃
赤
桃
朝のメッセージ?
俺が首を傾げると
赤は少し拗ねたように口を尖らせる
赤
桃
なんて分かりずらい....
桃
赤
俺が頭を抱えると
赤は背中をグイグイ押して
一緒になって入ってくる
赤
桃
桃
赤
俺は手に持っていた重そうな
スーパーの袋を持ってやると靴を脱いだ
桃
赤
桃
社会人の俺と
大学生の赤
小学六年生の青
俺達兄弟は
仕事でほとんど家に居ない両親の寂しさなんか忘れるくらい
仲が良くて
俺がこうして一人暮らしを始めても
結構な頻度で2人は遊びに来る事か多かった
赤
桃
カレーをかき混ぜながら
俺は記憶を巡らす
すると赤が後ろからぎゅっと抱きついてきた
桃
赤
聞いてないなコイツ....
俺の気も知らずに....
赤
赤は青がいるから
普段は甘えられないのだろう
不意に赤が抱きついたまま聞く
赤
桃
赤
桃
青が居ないから
赤と2人っきり....
少しにやける顔を慌てて抑える
赤
桃
コイツは....//ほんとに....
赤は身長が低いから
俺の背中にグリグリ顔を押し付けてくる
顔が真っ赤になるのを必死に隠しながら
俺は皿に2人分のカレーをよそった
赤
食器を片付けて
ソファに寝っ転がる赤を横目に
俺はビールの缶を開ける
赤
桃
赤
桃
赤
桃
頭を撫でてやると
嬉しそうに目を細める
それから
お菓子を沢山2人であけて
少しくだらない話をした
赤
桃
赤
赤は俺を恨めしそうにジロジロ見る
身長が高い俺が羨ましいのだろう
赤
赤
赤
桃
赤
赤
....鈍感か、お前は
きっと青も、俺も
同じ気持ち
赤は全然気づいてない
桃
俺が先に風呂に入り
タオルで頭を拭きながら出てくると
赤はソファで
すやすや寝ていた
桃
ため息をつき
毛布をかけてやる
桃
下手したらそこら辺の女子より可愛いだろう
しばらく寝顔を見つめていると
涙の跡に気づいた
桃
そっと腫れた目元に優しく触れる
赤
赤はむにゃむにゃ言いながら
俺の手に顔を擦り寄せた
桃
赤は小さい頃から
自分が壊れる限界まで
1人で抱え込む事が多い
桃
桃
俺はお前が好きなんだから
恋愛対象として
ずっと前から。
でも怖かった
この気持ちを知られてしまえば
赤は俺から確実に離れていく
一人暮らしを始めたのも
気持ちが溢れてしまわないように
赤の事をちゃんと
諦められるように
その一線を超えないように
ケジメをつけるためだったのに
だったのに
青に取られるくらいなら
俺が
俺が
お前の隣にいたい
そう思ってしまうのは
わがままなのだろうか
桃
小声で呟くと
心做しか
赤が笑ったような気がした
はい。 没ですね.... (土下座) 続きます
コメント
23件
誤ブクマすみません💦 物語最高でした!!
やば…、ホントにはみぃさんのお話大好きすぎます…。 ところで…""没とは。"" 続き楽しみにしてますっ!
え...没って何だっけ...?めっちゃ素敵な作品ですね...はいw無理しない程度で頑張ってください!やべ、語彙力前世に置いてきてしまった...w