自己満小説集

⚠ネタバレ有

60.「最低」 コメ欄にて

GO⏩️

ちゃぽん

がらがらっ

ぽちゃんっ

目を閉じて静かに横たわる君を見つけた

温度はなかった

水よりもずっと冷たかった

そして、

何よりも美しかった

君の冷たくなった唇にキスをした

ざばっ

⋯苦しいのは、御免だ。

やっぱり、死ねない。

はぁ、⋯

あれから数年の月日が経った。

俺は社会人となった。

忘れもしない

忘れられるわけもない

俺を救って、

俺に背負わせた

一番に

死んだって知った時のあいつらの顔

⋯まぁ、もう昔のこと。

グループだって最後に動いたのは5年前

「うりが死んだ。お葬式が3日後にあるからよければ来てほしい」⋯だって

そのヒロくんだってプロフィール見れば故人でさ。

他の奴らも音信不通

⋯まぁ、もうどうでもいい

作り笑いだって慣れればへでもない

ネクタイをきつく締めて、鞄を持った

ぽちゃんっ

あぁ、俺は

また一つ背負って生きていく