一覧ページ

怪物達の過去

第13話 - 羽芽涅翼編 Ⅰ

2022年04月26日

#怪物達の過去話だよ！

ネモと黑楙

羽芽涅翼

デデーン

羽芽涅翼

俺の過去だぜ

羽芽涅翼

まぁ、結構楽しい思い出だから

羽芽涅翼

あまり重い気にならないでな^^*

羽芽涅翼

そんじゃ、スタート！

俺は羽芽涅翼(ﾊｶﾞﾈﾂﾊﾞｻ)

普通の男子中学生…

って言いたいけど〜

実は怪物なんだ

それに奇妙な事があってさ

幼少期の頃の記憶が全く無いんだよな

まぁ、俺馬鹿だから

記憶力がねぇんだろうな〜w

でも、これだけは言える

俺は

普通の家に産まれて

普通に生きて

普通に過ごしている

羽芽涅翼

俺の口癖って言っても良いくらいだな…

母

翼ー？

母

入るわよー

羽芽涅翼

なんだ？母さん

母

……あの…また…検査をしに行かなくちゃ行けなくて…

母

貴方はまた麻酔で寝ているだけだから！ね？

羽芽涅翼

えー、またー？

羽芽涅翼

今月これで何回目？

母

貴方は…怪物だからね…

羽芽涅翼

いくら怪物でも…そこまで？

母

とにかく、お願いね…！

母

来週に行くよ

羽芽涅翼

へいへーい

俺はいつも、異常が見つかると

こうして何処かへ連れて行かれる

父

ただいま〜

羽芽涅翼

父さん！

父

おっ！翼〜(*' ▽'*)

父

ただいま

羽芽涅翼

おかえり！

父

何の話してたんだ？

母

……あの…また…異常が…見つかってしまって…

父

なっ！

羽芽涅翼

俺、いっそ入院した方がいいんじゃね？

母

え！？どっ…どうして…？

羽芽涅翼

だって、こんなに何回も何回も…

羽芽涅翼

疲れた〜

羽芽涅翼

だったらいっそそこで入院した方が

羽芽涅翼

母さん達、手間省けるじゃん？

母

……そうか…母さん達の為にね…

父

翼、お前は優しいな

羽芽涅翼

え？そうか？

母

でも、心配しないで

母

母さん達は大丈夫よ

羽芽涅翼

うん！^^*

母さんと父さんに優しく撫でられた

とある研究所

母

もういい加減にして下さい！

母

私達の翼をどれだけ苦しめれば気が済むんですの！？

研究者(助手)

まぁ、落ち着いて下さい、お母様

母

落ち着ける訳無いでしょう！？

父

そうですよ！

父

今月、一体何回此処に連れて来たと思っているのですか！？

研究者(助手)

そうですね〜

研究者(助手)

週一でお呼びしていますね

母

私達は来た回数を聞きに来た訳では無いのですが！！

父

もう翼を貴方達の好きにはさせない！！！

父

今後連れて行くのを控えさせて頂きます！！

父

俺らの息子の体を弄り回して何処が楽しいんですか！！

研究者(助手)

でも、そんな事していいんですか？

研究者(助手)

あの「サクリファスモンスターの個体」は

研究者(助手)

我々が生かしていると言う事実をお忘れなく

研究者(助手)

別に連れて来なくても構いませんが

研究者(助手)

我々研究者達は「カヤナ様」の命令通り動きます

研究者(助手)

あの「個体」を殺せと言われれば

研究者(助手)

殺す事なんてトマトを握り潰す事と同じなんですよ

父

それは脅しか？

研究者(助手)

そうです、脅しです

研究者(助手)

まぁ、私は脅すだけです

研究者(助手)

後は「カヤナ様」が決める事です

母

カヤナさんを出して！！

研究者(助手)

「カヤナ様」は出てきません

父

このっ…！

？？？

まぁまぁ、そんな興奮なさらず

研究者(助手)

カヤナ様

カヤナ

これはこれは、羽芽涅様

母

カヤナさん！

母

翼をもう解放して下さい！

母

今月何回此方へ伺ったと思っているのですの！？

父

そうですよ…どれだけ翼に酷い事をすれば気が済むのです…！？

カヤナ

まぁまぁ…

カヤナ

後々、この実験も終わりに近付いていますから

母

え！本当ですか！？

カヤナ

ですが…

カヤナ

貴方々先程

カヤナ

「翼を此処に連れて来るのを控えさせて頂きます」

カヤナ

と仰ってましたね？

母

え？

父

それがなんなんです？

父

あんなに色んな物を身体に注入しているのを見せられて

父

そう言わないとでもお思いですか？

カヤナ

まぁ、そう言う事は薄々気付いていました

カヤナ

ですが、そこの助手が言ったように

カヤナ

あの「個体」を生かせているのは我々…

べレラ・カヤナだと

カヤナ

言う事をお忘れなく

カヤナ

我々の実験を妨害する様な行為をお取りになったら…

カヤナ

…あの「個体」…

カヤナ

あ、失礼

カヤナ

翼君はどうなりますかね？

父

……くっ…そ野郎……

母

……最っ…低……

カヤナ

なんとでも仰って下さいな

カヤナ

あの個体はどれだけ貴方々が守ろうとも遠ざけ様とも

カヤナ

私達「べレラ・カヤナ」からは逃げられないのですから

カヤナ

ではこれで私は

カヤナ

後は頼みましたよ

研究者(助手)

はい

研究者カヤナはその場を去った

母

……あぁ…そんな…(泣)

父

……翼…すまない……

羽芽涅家リビング

羽芽涅翼

あ、おかえりー！

羽芽涅翼

ってなんだ？暗い顔して？

母

あ…ううん…なんでもないわ…^^*

父

翼に…お土産があるぞ…^^*

羽芽涅翼

え！？何々！？

お土産はケーキだった

羽芽涅翼

やった！(*' ▽'*)

羽芽涅翼

食べていい？

母

もちろんよ(*' ▽'*)

母

ご飯は済ませたのでしょう？

羽芽涅翼

嗚呼、自分で飯作って食べたよ😋

父

流石だな…

羽芽涅翼

何？検査する所で何かあった？

母

！

父

…っ！なっ…なんでそう思うんだ…？

羽芽涅翼

んー？

羽芽涅翼

いや〜、なんか父さん達が暗くなるのってそれしか無いからさ

母

…ねぇ…翼…

母

もう少し…検査が必要なんですって…

母

だから…また我慢出来る…？

羽芽涅翼

大丈夫！任せてよ！

父

…ごめんな…

羽芽涅翼

大丈夫大丈夫！^^*

羽芽涅翼

ケーキありがと！美味しかった！

羽芽涅翼

そんじゃ、おやすみ！

母

えぇ、おやすみ…

父

ゆっくり休んでな

羽芽涅翼

はーい！

翼は自室に戻って行った

母

……

父

フォローありがと…

父

俺ではあんな言葉思いつかないよ…

母

……でも…良い気しないわ……

父

あと少しって言ってたもんな

母

えぇ…翼にストレスを与えないようにしましょう

父

そうだな

リビング扉前

羽芽涅翼

……

べレラ・カヤナ

カヤナ

あの個体…随分理想通り育っていますね

研究者(助手)

はい、データも前と比べて安定しています

カヤナ

そろそろ…見せても構いませんわね

研究者(助手)

あのお方ですか？

カヤナ

えぇ…きっと…あの怒り顔が見られるのでしょうね…

研究者(助手)

怒り顔を見れるのが楽しみなんですね

カヤナ

それはそうね

カヤナ

嗚呼〜…後であの個体に会わせましょう

カヤナ

楽しみですわぁ…

絢奈…

怪物達の過去

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

ネモと黑楙

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

怪物達の過去

第13話 - 羽芽涅 翼 編 Ⅰ

第13話 - 羽芽涅翼編 Ⅰ