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かたん、と音を立てて扉を開ける
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部屋に入ってすぐ左に箪笥。 上から2番目を開けると目当てのものが入っていた。
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結構前にがくくんに内緒で買った市販の風邪薬 。
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僕は薬の瓶をポケットにしまってリビングに向かった。
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キッチンに向かってカップラーメンを手に取る。
最初は頑張って作っていたけど、今じゃこれが普通になっていた。
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僕はまだ熱いカップラーメンを1人ですすりながら呟いた。
あっという間に時間は過ぎていき、時刻はもう23時55分。
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僕はポケットに入った薬の瓶を出して、蓋を開ける。
左手に沢山の白い玉。
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僕は瓶のなかの錠剤を全て口の中に放り込み、そこら辺にあった水で喉に流し込んだ。
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いくら甘党の僕でも、気持ち悪いと感じる程しつこく口にまとわりつく甘さ。
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喉に通る感覚はやけに面白く感じて。
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パソコンを起動させて、さっきの配信の準備もろもろ済ませておいてくれた僕に感謝した。
僕は深呼吸をしてから配信を始める。
🌾 < イェア！！ < 久しぶりじゃん < 待ってたよ
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ミュートであると分かっているから。
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なんて媚びてみたり。
5分程経って、待機画面から切り替える。
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🌾 < お！！ < きちゃ！ < 遅刻だぞ！！！
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🌾 < 心配した < 偉いね < 待ってたぞ
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🌾 < うるせえ < だまれ < 慎め
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頭がふわふわする。
さっきからずっと手が震えてる。
宙に浮いてるみたいだ
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🌾 < なにわろてんねん < は？ < どうした
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僕なんで笑ってるんだ？
まぁいいや
🌾 < えこわい < え？？？ < ？？？？
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🌾 < 未成年飲酒だぞ < 毒盛られた？ < どうかしてるのはお前だ
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🌾 < え？？？？ < やすもうよ < 剣持大丈夫か？
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🌾 < がくくんは？ < 家誰かいる？ < は？？
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🌾 < ん？？？ < これマジなやつ？ < がくくん休止中でしょ
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🌾 < ねぇ大丈夫？ < やばいって < お酒のんじゃった？
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🌾 < どうした？ < 家だれかいる？ < #大丈夫か剣持
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🌾 < 配信切ろう < 家誰もいないマ？ < やばいって
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🌾 < ！？！？ < 吐く ？？ < え
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やばい
吐く
はいしんきらなきゃ
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🌾 < 過呼吸！？！？ < おいおいおいおい < やばいぞこれ
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剣持刀也が配信を終了しました
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機材にかからないように手で口を抑えた瞬間、
僕は吐いてしまった。
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僕はその場で倒れて眠ってしまった。
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コメント
11件
剣持ぃぃぃぃぃ 、！！
うおおぉお！大丈夫かぁ？！ガクくん帰ってきてあげて泣
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