テラーノベル
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皆、何処に行っちゃったの…?
皆の事を探してからもう1年が経った。
何処を探しても居なかった。
名前を呼んでも返事はしなかった。
自分の名前を呼ばれる事も無くなった。
もう皆は居ないのかもしれない。
そう、頭に過って自分の本能が狂わされる。
だから自分は、
何回も、
何回も、
何回も繰り返して、死のうとした。
でもそんな事出来なかった。
自分が逝く前に、
何度も、何度も、
皆の声が聞こえた。
その声にはっとして、後ろを振り返っても、
誰も居ない。
毎晩、泣いて
泣いて、泣いて
でも、皆の優しい声が、
自分の事を支えてくれた。
自分は死ねない。
いや、死にたく無い。
皆の事を、
見つけないと、安心出来ないから。
ya
今日もそう言って家を出る。
家には誰も居ない。
十二人居た筈の家は、
まるで元々一人だった様に、
静かになった。
ya
皆から貰った御守りを、
強く、それでも優しく握り、
自分の胸に近付け、家を離れた。
ya
よく皆と一緒に歩いた道。
それを思い出すだけで、思い出が濁る様に感じた。
俺は今、
" 何の為に此処へ? "
そう疑問を抱きながらも、その道を進んだ。
一時間位歩いたところだった。
遠くに人影が見える。
あぁやって、
皆もふっと俺の目の前に現れてくれればいいのに。
そう思って、人影を過ぎた。
jp
ya
聞き慣れた声。
変わらない緑色の恐竜パーカー。
誰もが吸い込まれそうな、エメラルド色の瞳。
俺が、誰よりも信頼している人。
ya
jp
やっと逢えた。
そう思ってjpに抱き着き、
気付けば、jpの腕の中で涙を溢していた。
ya
ya
俺の目元からぼろぼろと零れ落ちる涙をjpは拭い、
jp
そう言って俺を抱き締めた。
安心したせいか、
俺に急な解放感が来て
しばらく眠っていなかった間の睡魔に襲われ、
jpの腕の中で眠ってしまった。
でも、
別の何かの匂いもあった。
しかし、
そんな事は、この時は気にしていなかった。
jp
ya
気付くと、
俺は薄暗い檻の中に居た。
鉄格子からは明るい光が漏れていて、
あれを外の光と認知するのには、少し時間が掛かった。
ur
ya
扉が開き、そこから顔を出したのは、
urだった。
俺を見るなり、目にハイライトを見せたurは、
俺の頭を撫でた。
ya
ur
そして、俺を強く抱き締める。
ミルクティー色の髪が伸びていて、
しばらく切っていなかったんだと呑気に考えていた。
ya
ur
俺が聞けば黙り込む。
別に大した事は言っていない。
それなのに、
急に話を逸らす様に、立ち上がった。
ur
ya
何で話してくれないの。
何で俺に何も言わずに出てったの。
何で、どうして…。
それしか考える事が出来なかった。
ya
牢に響いた自分の声。
そこから数秒、時が止まった様だと
変に長く感じられた。
ur
ya
暖かい。
ただそれだけだった。
そういえば、jpの手も
同じ様に暖かかった。
俺が冷たすぎるのか、
でも、その暖かさに俺は安堵した。
いつもの、柔らかい手。
優しい仕草。
夢の様な居心地だった。
ur
urは俺の手を引き、
俺はこの牢を後にした。
俺が連れて来られたのは、
懐かしい顔、
俺の大好きな人達がいる部屋だった。
ya
na
et
rn
こっちの台詞だよ、
と少し心の中でツッコんだが、
皆がいて良かったと、俺は安心さが勝った。
ya
気付けば俺は、
女子組の腕の中で抱き付いていた。
na彡達も涙を啜っている音が、微かに聞こえた。
no
優しく、柔らかな声で俺に声を掛けたのは、
やっぱり、最年長のno彡だった。
皆の事をいつも気に掛けて、
俺にも優しく接してくれた。
…でも、
今のno彡の言葉に少し疑問を抱いた。
お帰り…って、何?
だって俺は、
初めてこの部屋を見た筈。
なのにお帰りって…。
コメント
1件
読み終えました。冒頭の“皆を探して”という一文から漂う孤独感と、1年も探し続けた主人公の執念がひしひしと伝わってきました。jpとの再会シーンで一瞬安堵した直後に檻――この落差が胸に響きます。最後のno彡の「お帰り」の違和感、ここで物語が大きく動き出しそうな予感がしますね。続きが気になります。