謎の書き置き
謎の書き置き
謎の書き置き
謎の書き置き
書き置きはここで途切れている…
剣士
剣士
狩人
盗賊
男もやはり、知らぬ森で目覚めた。
剣士
狩人
狩人
盗賊
とりあえず、今は少し休んでおけ。と、緑の男が言う。
剣、緑、青髪の3人の男たちは焚き火の周りを囲って休んでいた。
剣士
ま、まぁな、といった感じで目を逸らす青髪の男の顔を見て、剣の男はなぜだか少しく心に引っかかった物を覚えた。
男はシミの目立つ継ぎ接ぎの耳の生えたニットを着用しており、その上にゴーグルをかけている。
盗賊
狩人
緑の男は少し目を落とし、
狩人
剣の男に目をやった。
剣士
青髪の男を見て、そう答えた。
剣の男は、一向に青髪の男の顔から視線を外さなかった。彼の顔は火の明かりに照らされていた。
盗賊
剣士
剣士
男は、心に思っていたことを伝えた。
剣士
狩人
盗賊
青髪の男はなんだか気分を良くしたのか、
盗賊
剣士
盗賊
剣士
剣士
男は不思議そうな顔を見せ、宙を見上げた。
盗賊
狩人
盗賊
盗賊
剣士
剣士
盗賊
狩人
盗賊
剣士
盗賊
剣士
盗賊
盗賊
なるほど、そうやって生計を立てる者も居るか、と、緑の男は話を聞いて思った。
剣士
盗賊
剣士
剣士
盗賊
盗賊
男は少し、嫌な顔を見せた。
盗賊
フッ、と呆れ、世を嘲笑うように鼻息を立てたが、傍から見ていた緑の男にはそれは彼自身への嘲笑のように感じた。
剣士
盗賊
剣士
盗賊
盗賊
剣士
狩人
盗賊
狩人
ああ多分ソイツだ、と男は続けた。
盗賊
剣士
沈黙が続きかけ、剣の男は言った。
剣士
盗賊
剣士
焚き火の火が、弱くなっているように感じていた─
盗賊
天使
剣士
まだ8つとならぬ幼い子─2人が取っ組み合っていた。
天使
傍で、それを見ていた神父は、落ち着いた声で優しく云った。
剣士
盗賊
争う2人の子を眺めていたが、もうよいと2つの腕を取った。
天使
剣士
盗賊
紫髪の少年は首を撫でられた猫のようにすっと落ち着いたが、青髪の少年はまだ興奮が解けていなかった。
天使
剣士
そう云われ少年は大人しく長椅子に乗り、2人の様子を眺めた。
盗賊
天使
神父は、優しく青髪の少年の腕を握っていた。
しかし何故か少年の方は腕が離せないといったように、抵抗し続けた。
盗賊
天使
少年の目は段々潤い、赤くなっていた。
神父は革の水筒*を懐から取り出した。
*…中東や一部のヨーロッパで使われていた水筒。ノズルに口を付けず、口に向けて中身を飛ばすように飲まれていた。
天使
盗賊
少年は嫌がったが、そろそろ疲れたのか、いわれる通りに口を開け水を飲ませてもらった。
盗賊
天使
盗賊
鼻をすすりながら少年は俯いて、小さく言った。
剣士
天使
神父はもう、少年から手を離していた。
天使
盗賊
盗賊
剣士
傍で聞いていた、まだ幼き【剣士】にとっては、非常に大きな驚きであった。
母も、父も居ずに、どうやっていままで生きてきたのか。
神父はしゃがみ込み、少年の目線に合わせ話をする。
天使
天使
盗賊
天使
少年の肩に手を置き、しっかり目を見て云った。
盗賊
盗賊
彼の言葉を静かに待った。
盗賊
天使
天使
神父は立ち上がり、
天使
そう云うと【剣士】の方に目をやった。
天使
剣士
どういうことか分からない様子を見て、神父は伝えた。
天使
盗賊
剣士
剣士
剣の男もまた、幼き頃を思い起こしていた。
【盗賊】と名乗った少年は【剣士】を振り払い、結局どこかへ行ってしまったこと。
それでも、そうだったとしても、彼は怒ることなどしないだろう、そう男は訴えた。
盗賊
剣士
剣士
盗賊
狩人
2人の男は認めていたが、青髪の男は困惑していた。
焚き火の火は変わることなく、ゆらめいていた。
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