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主
主
主
ya
ur
ya
教室の窓際、3年2組。
俺は寝ぼけていたまま机に突っ伏していた
が、目の前の席に座っていたのは＿＿
ur
見覚えのある顔。
記憶の奥に焼き付いた少年
うりだ
ya
ur
こいつはタイムリープが死ぬほど雑
うりは｢時間を2分だけ巻き戻せる能力｣を持っていた
たった2分。 されど2分。
うりはこの力で俺の"死"を何回も回避してきた
ur
ya
ur
ur
ur
ya
ya
ur
ya
うりは少し黙って空を見上げた
ur
ur
俺が初めて声をかけた日、 うりは"誰にも気づかれない存在"として、 何百年も1人で生きてきた
誰にも触れられず、誰にも見えない。 そんな"時の幽霊"みたいな存在だったうりに声をかけた
ya
ur
ある日、俺はその能力がふと気になって聞いてみた
ya
ur
ya
うりの話によるとこの｢2分やり直し｣の能力には限界があった
1人の人に巻き戻しが使えるのは＿＿3回まで。
4回目を使うと
｢うり自身の存在がリセットされてしまう｣
ur
ya
それでも｢運命｣はあっさり人を殺す
その日、バスが暴走した
うりは迷わず俺に4回目の｢巻き戻し｣を使った
俺は助かった
でも＿＿＿
ya
ur
4回目を使った世界。
俺の記憶は大好きな彼から完全になくなってしまった
それから1年後。
俺にとって真っ暗な世界を歩いていた
知らない子供2人がブランコで遊んでいた
＿＿その背後で、風が吹いた
振り向くと記憶の奥に焼き付いた顔
ya
彼は笑った
その瞬間真っ暗だった俺の世界はカラフルになった
ur
ya
主
主
