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ちひろ(闇)
静かな声で闇はちひろを呼ぶ。しかし、返事は無い。寝室に向かうと唸っているちひろの姿があり、安心する。
ちひろ
ちひろ(闇)
ちひろは首を大きく横に振る。
ちひろ(闇)
ちひろ(闇)
ちひろ
ちひろ(闇)
ちひろ(闇)
ちひろ
唸るようにちひろは蹲る。どうやらとても辛いようだ。闇は台所に向かい、お粥を作る。本当ならライガが作ったお粥を食べさせてやりたいが、今はまだできない
ちひろ(闇)
ちひろ
ちひろ(闇)
闇
ちひろ
闇
ちひろ
ちひろはゆっくりとお粥食べる。闇はその間に温かい湯とタオルを準備する。あの状態だと、湯船に入るのはとてもしんどい。そのため、いつもタオルを使って体を拭いている。
闇
ちひろ
闇
ちひろ
闇
ちひろは服を脱ぐと闇に背中を向ける。どうやら拭いて欲しいようだ。闇は仕方が無さそうにため息をつき、体を拭いていく。
闇
ちひろ
闇
ちひろ
寝てしまいそうな声でちひろ言う。体を拭き終えてからちひろはこっくりこっこりと寝てしまいそうになって居る。
闇
服を着せて寝息を立てるちひろの頬を撫でる。すると下から音がなり、闇は立ち上がる。ちひろを残し、一階に降りる。 下にはおばけたちが居るはずだが、なんだか別の何かの感じがする。
下に降りると誰の気配がしない。リビングの扉が空いている。闇は薄らと扉を 開ける。鏡には黒い液体のようなものが付着している。
闇
闇は床に着いている液体を見て、リビングを出る。
黒い液体は引きずった跡が残っており、台所に続いている。闇は追いかけるように台所に入る。そこには黒い液体を掛けられた人のような者が居る。
闇
それは闇に気づくと姿を消す。しかし、それは闇の足元に忍び寄っている。
そのものは闇の足を掴み転ばせる。馬乗りになったそれは顔が無い。
???
闇
闇は退けようと首を掴もうとするが、空を掴む。手には黒い液体がへばり着く。
闇
抜こうとするが抜けなくなってくる。それとは別に徐々に飲み込まれていくのがわかる。
???
闇
闇は理解する。これは元の世界に居た影の物。闇の力を強く持つ闇を昔に連れ去ろうとした得体の知れない物。生き物では無いから触れることも出来ない。
闇
闇は悲しくなる。記憶の無いちひろを置いて消えてしまう自分がとても悲しくなり、涙が零れる。
???
???
???
こいつは顔を上げると誰かを見つめる。そこにはちひろが立っている。
闇
???
ちひろ
ちひろの左目がαの文字が浮かび上がり、蒼白い光が台所を灯す。
???
悲鳴を上げて小さくなったそれはリビングに向かい、光が灯る。鏡の中へ消えたのだろう。
闇
ちひろ
闇
闇は蹲ると足を押さえる。足を掴まれた 時、派手に転んだせいで、痛めたの だろう。
ちひろ
ちひろは優しく闇の足に触れる。赤く腫れ上がっているその足に呪文を唱え、癒して行く。しかし、記憶の無いはずのちひろがこの呪文を知っているはずが無い。 まさかと思った闇はちひろに訊く。
闇
ちひろ
昔のテンションのちひろがいて、闇はほっとする。
ちひろ
闇
闇
ちひろ
闇
ちひろ
闇
ちひろはにっこり笑う。
ちひろ
闇
翌朝、闇はすぐに起きる。しかし、ベッドにはちひろの姿は無い。
闇
闇はベッドから起き上がり、部屋から 出る。するとパンケーキを焼く甘い匂いがオンボロ寮に立ち込める。
闇
ちひろ
ちひろ
嬉しそうに笑うちひろだが闇は体を心配する
闇
ちひろ
闇
ちひろ
笑顔のちひろに闇は少しだけ安心する。 彼が記憶を取り戻していることに、ほっと胸を撫で下ろす
主
闇
ちひろ
主
闇
ちひろ
闇
主
ちひろ
闇
ちひろ
闇
ちひろ
主
闇
ちひろ
主
闇
ちひろ
闇
主
主
ちひろ
闇