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魔導映画館の大ヒットを受け、テンペストは空前の映画ブームに沸いていた。 そんな中、そらちゃんの執務室で、次期作品の企画会議が行われていた。
そら
そらちゃんは頬を膨らませて、目の前のジェジェに詰め寄る。
ジェジェ
実体化したジェジェは、蒼色の瞳でそらちゃんをじっと見つめ、そう断言した。
ジェジェ
そら
こうして始まった、そらちゃん主演の恋愛コメディ**『蒼い瞳が見つめる先 〜魔王様は恋を知る〜』**の撮影。
舞台はテンペストの学園都市。そらちゃんは「転校生」、ジェジェは「クラスの委員長」という設定だ。
ジェジェ
ジェジェは完璧な演技指導をしながら、NGを出すたびにそらちゃんの手を握り、瞳を覗き込む。
そら
ジェジェ
そら
次のシーンでは、そらちゃんが雨宿りをするジェジェに、傘を差し出すという場面。
ジェジェ
そら
そう言いながら、そらちゃんはジェジェに傘を差し出す。 ジェジェはそらちゃんを見上げ、にっこりと微笑んだ。
その笑顔は、いつもの冷静なジェジェからは想像できないほど、人間らしく、そして「愛しい」とでも言うべき表情だった。
ジェジェ
そのセリフを言ったジェジェの瞳が、少しだけ潤んでいるように見えたのは、演技だったのか、それとも……。
ジェジェ
そら
顔を真っ赤にして、そらちゃんは思わずジェジェに抱きついてしまうのだった。
こうして、魔王様は初めての「恋」の感情を、映画の撮影を通して知っていくことになる。