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濮は失恋をした。
あの大好きな夏の海で…
濮はあの日も海に来ていた。
海、砂浜、朝日、夕日、夜空…
全てが綺麗な場所だった。
この場所が大好きだった。
足だけ海に入るスタイルが毎日の日課。
今日もいつも通り足だけ海に入っていた。
…バシャ
萃
想良
すぐ近くで女の子たちが遊んでいた。
うちの制服だろうか。
萃
…バッシャーン
朝飛
どうやら思いっきりしすぎたらしく、
濮にもかかった。
萃
濮は一目惚れしてしまった。
濮の気持ちは素直だった。
朝飛
萃
萃
萃
濮はバスの中海を見て揺られながら思った
水がかかったあの時に戻って
「あの子に恋をしても無駄だ。」
と忠告がしたい。
鼻にはずっと
海の匂いが残っていた。
きみに逢う 以前のぼくに 遭いたくて
海へのバスに 揺られていたり
永田和宏
※完全オリジナル作品です。