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大島 陽太
大島 陽太
大島 陽太
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大島 陽太
大島 陽太
大島 陽太
文句を言いながら空を見上げる
その時、雲の隙間から光が漏れ出る
大島 陽太
その雲は徐々に退けて行き、最終的に真ん丸な満月が 顔を出した
大島 陽太
大島 陽太
大島 陽太
俺は寒さなんて忘れて草原に横になる
吹いている風が今となっては心地よく思えた
大島 陽太
その満月は手を伸ばせば触れそうな程近くにあるように思えた
しばらく横になり辺りを照らす満月をぼーっと眺めていると、 電話の着信音が鳴り響く
俺はスマホをゆっくり手に取る
大島 陽太
電話の向こうから怒ったような声が聞こえる
腕時計を見ると、家を出てから1時間がたとうとしていた
大島 陽太
そういい電話を切る
そろそろ行くか、とゆっくり立ち上がった時、
いつの間に居たのか、向こうに植えられた木の根元に座って 月を眺める少女の姿があった
その少女は月明かりに照らされ、長い髪は風に揺られ、 とても美しく見えた
しかし母さんの声を思い出し、慌てて家へと足を走らせた
大島 陽太
しかしリビングには誰もいなかった
すると、キッチンからトントンと何かを切る音が聞こえる
俺は食材の入った袋をキッチンにいる母さんへと渡し、 ソファに倒れるように座る
そして、あの少女の事を思い出した
どこから来たのだろう
満月の日は、いつもあそこにいるのだろうか
それとも、月の出ている日はいつも来ているのだろうか
今の俺の頭の中は、あの少女の事でいっぱいだった
母さん
大島 陽太
俺は少女の事を忘れようと頭を何度か左右に振ったあと、キッチンへ向かった