『危機に晒される命と決意』
屋敷での会合 椿 視点
広い和室の部屋には、 1人の男性を半円を描くように囲み 座っていた。
椿月
...失礼します
もう数ヶ月続けている 桜木組との会合、
話の内容は土地の話だ
組長
お待ちしてましたぞ
''椿姫''
椿月
...その名前で呼ばないでください
組長
あぁw失礼、失礼
バカにしてるんだろうか
悠真
抑えろよ(小声
椿月
わかってる(小声
ゆっくりと背筋を伸ばして 足を擦らないように歩く。
そして相手の前で礼をする。
組長
随分と礼儀正しい若頭様だなぁ
椿月
当たり前のことですので
組長
それは、それはw
椿月
...ところで話を早く進めましょう
組長
そう焦るな
組長
ずっと同じ、代わり映えのしない
話ではつまらないだろう
話ではつまらないだろう
組長
少し雑談でもしよう
こっちは早く終わらせたいのに
椿月
わかりました
精一杯の笑顔で答える。
組長
...君にはイロがいるらしいな
椿月
ぇ...
恋人...?なんで知ってるの?
悠真と碧以外には伝えてないはず
組長
隠さなくていいさ
椿月
何も隠していませんよ
ごめん、ごめん...翔
大好き、愛してるよ でも
今だけ翔の恋人をやめるよ
椿月
私にイロはいません
椿月
ましてや好意を寄せている人も
これも全部、全部、 私の
''我儘''
組長
私の部下が大学生くらいの男と
一緒に歩いているところを
見かけた者がいるが...
一緒に歩いているところを
見かけた者がいるが...
組長
あぁ!体の関係か!!
組長
君は以外にも年下が好きなんだな
この時私の中で何かが切れた
碧
椿月!!
ドコンッ
静止を聞かず、相手を蹴りあげた。
組長
グハッ、ゲホゲホ
部下 1
組長!大丈夫ですか?!
部下 1
てめぇー!!
部下 2
桜木組に手出してただで
すむと思うなよ!!
すむと思うなよ!!
椿月
ほざくなよ...(低音
ビクッ
部屋全体が静まり返った。
椿月
私の大切なものに手を出すな
椿月
もし手を出したら...わかってるよな?
組長
はぁはぁ、はぁ
椿月
その日の夜は一緒に
楽しい夜を過ごしましょうね?
楽しい夜を過ごしましょうね?
タッタッタッ
組長
ま''て!逃がすな!!
部下 2
追いかけるぞ!
椿月
碧...
碧
はいはい
ドコッ
部下 2
グハッ
部下 1
くそぉ!!
碧
悠真!椿月のこと任せた
悠真
了解!
車(後部座席)
ガチャ
碧
終わった
悠真
おつかれ
椿月
...ありがと
頭にのぼった血が引いていく
やばい...絶対怒られる
悠真
はぁ、俺言ったよね?
悠真
抑えろって
椿月
うん、ごめん...
悠真
俺だけじゃないでしょ
悠真
あの場所を抑えてくれたのは
碧だよ?
碧だよ?
椿月
碧もごめん
碧
別にいいけど
椿月
...
碧
...
悠真
...
相談した方がいいよね
決意をするためにも
椿月
桜木組は翔のこと、気づいてるよね
悠真
そうだね
碧
考えなしに
恋人の話を出したとは思えない
恋人の話を出したとは思えない
椿月
私がそばにいたら翔は危ないよね
悠真
まぁ安全とは言いきれない
椿月
やっぱり...別れた方がいいのかな
悠真
うん、これ以上
巻き込まないためにも...
巻き込まないためにも...
悠真
1度極道の人間と関わりが
あるなら尚更
あるなら尚更
悠真
...ほんとに別れるの?
椿月
うん
碧
それでいいのか?
椿月
うん、もう決めたから
椿月
我儘で振り回して傷つけるわけには
いけない
いけない
決めたよ、翔
もう我儘を言うのはやめるよ
だから私を好きでいてほしいなんて 言わない
ううん、言えない
今まで、私の我儘に 振り回してごめんね...