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田村真穂

はぁはぁはぁ。

田村真穂

もう離して!!

鈴木桜雅

あ、ごめん。

田村真穂

陽太は?!どこ!

陽太

お姉ちゃん!

田村真穂

陽太〜(泣)無事なのね。良かった。

陽太

お母さんは?

田村真穂

...。

田村真穂

お、お母さんはね、今火事のお手伝いをしてるの。

陽太

ほんとに?生きてるの?!

田村真穂

う...。

鈴木桜雅

いや、陽太くん。お母さんはお家の中にいて、多分出て来れない。

田村真穂

なんで言うのよ!

鈴木桜雅

嘘をついても後から分かるだろ。

田村真穂

っ...。

陽太

...(泣)

陽太

お母さん...(泣)

田村真穂

大丈夫よ、

田村真穂

きっと。

陽太

お母さん〜(泣)

私は考えた。夢で見た事が同じになっていると考えた。

田村真穂

正夢かな...。

鈴木桜雅

ん?なんて?

田村真穂

正夢。

鈴木桜雅

正夢?

松原奏美

真穂!大丈夫?

田村真穂

奏美!(泣)

松原奏美

大丈夫なの??真穂!

田村真穂

私は大丈夫よ、陽太も。

松原奏美

お母さんたちは?

田村真穂

...。

鈴木桜雅

お母さんは家で出れなくなってる。

田村真穂

っ...。

松原奏美

え?

松原奏美

お父さんは?!

田村真穂

お父さんはいつも夜遅いの。

松原奏美

じゃ連絡しなよ!

田村真穂

うん。

私は、その場を少し離れて、お父さんに連絡した。

プルルルル。

真穂のお父さん

(もしもし、どうした真穂?)

田村真穂

っ...ぐずっ。

真穂のお父さん

(ん?泣いてる?どうしたの?!)

田村真穂

い、家が火事になって。

真穂のお父さん

(家が火事?!陽太とお母さんは?!)

田村真穂

陽太は無事よ。

真穂のお父さん

(陽太は...?お母さんは...?)

田村真穂

お、お母さんは...(泣)大きな柱に下敷きにされて、動けなくなってる。

真穂のお父さん

(っ...。今行くから待ってろ!)

田村真穂

うん...。

ブチッ。

松原奏美

真穂!お父さんに連絡ついた?

田村真穂

うんっ、いまから向かうって。

松原奏美

そうか、良かった。

鈴木桜雅

真穂

田村真穂

なによ

鈴木桜雅

正夢ってなんだ??

田村真穂

あー、奏美は知ってるけど、私今起きてることと同じ夢を見たの。今日。

鈴木桜雅

今日?

田村真穂

うん、遊んで帰った時、疲れてソファで寝てしまって。それでこの夢を見たの。

田村真穂

確か、夢日記にも書いてるはず。

私はカバンの中を探した。

田村真穂

っ...?夢日記がない!

松原奏美

落としてきたんじゃない?探しましょ

鈴木桜雅

そうだな。俺も探す。

田村真穂

みんな、ありがとう。

私は弟と2人で近くの道を歩きながら探した。

陽太

お姉ちゃん、全然ないね。

田村真穂

うん。でもカバンに入れたのは確かよ。

私と陽太はしばらく歩いた。

ミーちゃん

ニャー

田村真穂

ミーちゃん?!なんでいるの?

田村真穂

っ...。持ってるのって、日記?!

ミーちゃん

ニャー

ミーちゃんは口に日記を咥えて私の前に現れた。

田村真穂

ミーちゃん(泣)

田村真穂

ミーちゃんは本当に偉い子ね!ありがとう(泣)

ミーちゃん

ニャー!ニャー!

陽太

良かったね!お姉ちゃん!

田村真穂

うんっ(泣)

私は奏美と桜雅に見つかったと連絡した。

田村真穂

ミーちゃんも一緒にあっちに行こう!

近くに古びた建物があったので、そこを集合場所とした。

松原奏美

真穂!

田村真穂

見つかったよ!

鈴木桜雅

良かったな!

田村真穂

うんっ、ミーちゃんが持ってきてくれたの。

鈴木桜雅

ね、猫が??どうやって?!凄すぎだろ!

ミーちゃん

ニャー

松原奏美

ミーちゃん。ありがとう!

ミーちゃん

ニャー!

鈴木桜雅

でも猫のくせにどう持ってくるんだよ(笑)

ミーちゃん

シャー!!!

田村真穂

あまりミーちゃん怒らせないで。ミーちゃんは賢い猫なのよ!

松原奏美

そうよ!褒めるべきよ!

鈴木桜雅

お、おう。そうか、すまん。

ミーちゃん

ニャー

陽太

ミーちゃんはね!よく僕の家に遊びに来るんだ!

松原奏美

そうなのね!

陽太

ミーちゃんは猫だけど、僕より賢いんだ!

鈴木桜雅

ふっ。それは無いだろ笑

ミーちゃん

シャー!!!

田村真穂

ミーちゃんを怒らせないでってば!

田村真穂

(でもミーちゃん。まるで人の言葉を分かってるような反応だなー。すごい賢いんだな)

松原奏美

ミーちゃん可愛いっ

私たちは一晩古びた建物の中で過ごした。

次の日の朝、私は夢を見なかった。

田村真穂

え?

田村真穂

奏美と桜雅は?

陽太

あー!昨日の夜お姉ちゃんが寝た時、安心したようで家に帰ったよ!

田村真穂

そうか、よかった。

陽太

うん!

陽太

グルルルルルル。

田村真穂

お腹空いたの?

陽太

うん。お腹空いた。

田村真穂

家の近くに一度行ってみよう。

プルルルル。お父さんから電話が来た。

田村真穂

もしもし?

真穂のお父さん

(もしもし。お母さんは遺体で発見された。)

田村真穂

そ、そんな...(泣)私のせいで。

真穂のお父さん

(お前のせいじゃない。今は受け入れることが出来ないかもしれないが、ゆっくり受け入れよう。)

田村真穂

そんなの無理よ...。(泣)

陽太

お姉ちゃん誰??

田村真穂

あっ、お父さんよ。

真穂のお父さん

(お腹空いただろう。今どこにいるの?)

田村真穂

近くの古びた建物の中よ。住所送るわ。

真穂のお父さん

(分かった、そこで待ってろ迎えに行くから。)

田村真穂

うん

ブチッ

田村真穂

お父さんが迎えに来るって

陽太

ほんとに?!やった!

私は陽太としばらく待った。

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