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レイン

ちょっとまずいことになったな…

下級魔獣

グゥァァァァ!!

ここは、魔梅家を囲んでいる森の中。

道もなく、滅多に人も来ない場所で、私もあまり来たことがないのだが…

レイン

いやぁ…まさかこんなんがいるとは思わなんだ…

下級魔獣

ガゥゥ…グルルル…

下級とはいえ、魔獣が居るとは…

魔獣とは、他と比べて比較的攻撃的な性格をした魔法動物のことだ。

攻撃的というだけであり、基本は魔法動物達と変わりはないのだが…

レイン

この魔獣って…“氷孔雀“?

緑がかった羽に、茶色い体。

まるで孔雀のような姿だが、その羽には目玉模様の代わりに

中くらいの氷の塊が埋め込まれていて、とても美しく輝いている。

本来なら割と温厚な性格をしているはずだが、魔獣となると攻撃的になり

その氷を相手の目などの急所を狙って飛ばしてくる、厄介な敵になる。

下級魔獣

フーッ、フーッ…

魔獣は強く身構え、今にも氷を飛ばそうとしている。

レイン

…これやばい?

下級魔獣

グァァ゛ァァァッ!

魔獣が叫ぶと同時に、私に向かって氷が勢いよく飛んでくる。

レイン

わっ!?

下級魔獣

グァヴゥ…

体中に氷が当たり、体に激痛が走る。

その痛みに耐えきれず、私の視界は真っ暗になった。

   

…ん

下級魔獣

グァァァァヴッ!

魔獣…氷孔雀か。

   

すごい怒ってるな…

氷孔雀は次の氷を用意し、攻撃の準備をしている。

   

1匹だけだし…さっさとやっちゃうか。

法律上、魔獣は単体であり人に害を与えた場合は倒してしまってもいい。

この魔獣が人に害を与えたのかはわからない。

が、氷孔雀の体には僅かに血がついていた。

   

…#*-*・;「-@1432」0/%#a…

呪文を唱える。

すると、自身の周りに大きめの魔法陣が二つ現れた。

   

空想魔法…

   

“理想亭“!

詠唱が終わると、それぞれの魔法陣から色々な物が出てくる。

猫、鳥、虫、剣や龍…

久々の魔法で魔力が劣っているのか、余り威力の強い物は出てこなかった。

下級魔獣

ァヴッ!?

魔法陣から出てきた物たちに襲い掛かられ、氷孔雀は呆気なく倒れてしまった

下級魔獣

…………

出てきた物は魔法陣の中に戻り、最後に二人の人が出てくる。

  

久しぶり。

  

久しぶりだよ〜

   

あぁ…久しぶり。

  

数年ぶりだね。どうだった?

   

やっぱり魔力は落ちてたな…

   

ちょっと戦っただけで疲れた。

  

そうだろうね…

   

そろそろ戻らなくては…

  

わかった。ゆっくり休みな

   

お前が言える立場じゃねえだろ…

  

久しぶりの外だぁ!わーい!

  

ほら、戻るよ。

  

え、もう?

  

ほら早く…

  

えー、もうちょっと出てたいよー!

  

だめ!戻らなきゃ!

  

もう2度と出れなくなっても知らないからね!

  

わー!それはやだー!

少しすると、二人は魔法陣の中に戻っていった。

   

…おやすみ、また会う日まで。

勇者嫌いの魔法使い

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コメント

3

ユーザー

レインを助けたのかな?悪い人じゃないといい!

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